こんにちは、現役介護福祉士のさかもと ままる@mamaru0911です。
現在YouTubeで介護関連の動画も配信しています。
動画の方が分かりやすい話も多いので、是非ご覧ください!
以前はIT関係の会社を自身で起業し経営していましたが、43歳の時「無資格・未経験」で介護業界に転職し、現在は介護業界で今最も勢いのある介護派遣会社であり、トップクラスの高単価案件を豊富に持つ、コンプライアンスもしっかりとした優良派遣会社きらケアで「夜勤専従介護士」として働いています。
2020年1月に行われた「第32回介護福祉士国家試験」に無事合格し、現在は介護福祉士として有料老人ホームの派遣夜勤専従として働いています。
ここの所「新型コロナウィルス」関連の記事を続投しています。
昨日の報道で、都内では39人の新型コロナウィルス感染者が発表され「50人以下」の感染者数は28日ぶり、と言う事です。
この報道だけをみると「コロナは収束に向かっている」との見方も出来ますが、今後「コロナ収束」した「アフターコロナ」時期に、介護施設で気をつけなければいけない3つのポイントを今日は書きます。
「アフターコロナの恐怖」コロナ収束時に介護施設が気をつけるべき3つのポイント
上のサムネイルの写真は、2020年4月28日現在の東京世田谷区にあるドラッグストアの店頭です。
つい先日まで入手が困難だった「トイレットペーパー」「ティッシュペーパー」の類が、コロナ以前と変わらず普通に売られています。
道ゆく人々を我先にと手に取る感じではありません。
昨日発表された東京のコロナ感染者数や、日常のこのような風景を繰り返しながら我々は「平時な日常」へと戻っていくのでしょう。
これほど生活や経済に大きな影響を与え続けている「新型コロナウィルス」ですが、治療薬やワクチンの開発と共に「ある程度の時間」があれば、確実に我々の記憶の中から薄れていく事象なのだと思います。
僕自身が「新型コロナウィルス」に関してもっとも恐れているのは、実は今日現在の段階ではなく「そろそろ収まったのでは?」と言う「収束初期段階」です。
昨日、今日の都内の様子や報道を見ているとじきにそんな段階に入るような気がしてきになるのです。
「アフターコロナ」期をどう過ごすか?
報道でも言われていますが、危惧されるのは「第二波」の感染拡大です。
特に東京は「外出自粛」や街の商店の「営業自粛」がある程度、効果を出しているように見えます。
「3蜜」をキーワードに「濃厚接触」する可能性がある場所をなるべく排除することによって、感染拡大を阻止しようと言う目論見は、今のところ功を奏しているように見えます。
しかし恐ろしいのは、この「自粛」ムードが解禁された後です。
人々はたまった鬱憤を晴らすかのように出歩き、多くの友人、知人と「濃厚接触」する事でしょう。
また街の商店や大手チェーン店は「コロナショック」で受けた損害を少しでも取り戻そうと、集客に一気に力を入れるはずです。
僕は、これほど閑散とした都内の光景をみるのは今回が初めてですが「アフターコロナ」で一気に人が街に、戻ってくる様を想像するのは難しいことではありません。
多くの「自粛」によって人々の接触自体が減少したのだから、感染者数は減少して当たり前です。
しかし「新型コロナウィルス」自体は、自粛前とあとでは実は全く変化はありません。
自粛が解除されて、街に人が大勢繰り出せば当たり前のように「第二波」の感染拡大が簡単に起きるはずです。
アフターコロナ期に介護施設が気をつける3つのポイント
では「アフターコロナ期」に僕の働く有料老人ホームや介護施設で気をつけるべき点はどこでしょうか?
現在僕が務める有料老人ホームでは「親族を含めた利用者への面会禁止」が継続して行われています。
この措置により、施設で暮らす利用者は原則として「介護職員」から移されない限り「新型コロナウィルス」に感染するリスクはほとんど無いと言って良いでしょう。
しかし多くの利用者の家族が、入居している「利用者」を日々心配し、1日も早い面会を心待ちにしています。
万が一「自粛」がとけて「面会解禁」となると、介護施設に多くの利用者の家族が殺到することになりかねません。
こうなると、一気に介護施設で暮らす利用者の「コロナ感染リスク」が高まります。
世間の「自粛期間」が終わっても、特に高齢者が集団で暮らす介護施設では「面会禁止」を一気に解除するのではなく、段階的に解除したり面会場所を限定したりと充分に慎重な措置が必要だと思います。
また「介護職」がコロナウィルスを施設内に持ち込む可能性は充分にあるわけですから、「アフターコロナ」初期には、PCR検査等の余裕ができれば施設職員の全員検査等、何らかの措置も必要だと思います。
3つめのポイントですが「コロナが収束したからもう終わり」では決して無い、と言うことです。
目に見えない「ウィルス」を施設内に持ち込むのは、いつも「外部の人間」です。免疫が低く、重度疾病も多い高齢者にとって「新型コロナウィルス」だけが、高リスクではありません。
コロナが収束した「アフターコロナ」期にあっても、施設の関係者全員が「感染」「ウィルス」への意識を常に持ち、日々感染防止の対応策を当たり前にできる環境を作るべきなのです。
まとめ
- 家族面会禁止の解除方法、タイミング
- 介護職自身の感染に注意
- 施設全体での感染への意識
国は「緊急事態宣言」の期限を今のところ5月6日にしています。
この期限を今後どうするか、非常に難しいところだと思います。
しかし「自粛」要請がある程度、功を奏したように多くの国民や民衆は国の指示に従って行動しています。
この「自粛解除」の方法やタイミングを間違えば「第二波」の感染拡大は間違いなく起こると僕は思います。
多くの専門家が、この件に関して議論を続けていることだと思います。
経済的に見ても、これ以上の「自粛」は厳しいと思います。
しかし「第二波」の感染拡大も防がなくてはいけない。
この矛盾した二点にどう折り合いをつけるのか?
国や政府の対応に注目したいところです。
その中で、個人でできる感染予防や自粛への取り組みは「収束」が近づいている雰囲気に惑わされることなく、今まで以上に個人個人が行なっていく必要があると思います。
この「コロナショック」を乗り切れるかどうかは、我々一人一人の意識と行動でしか無いと僕は思っています。