介護職員初任者研修

今年度から導入「介護入門的資格」でも介護士は増えないたった一つの理由

こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。

現在は介護業界で今最も勢いのある介護派遣会社であり、トップクラスの高単価案件を豊富に持つ、コンプライアンスもしっかりとした優良派遣会社きらケアで「夜勤専従介護士」として、またカイゴジョブで紹介してもらった「日勤パート介護士」としてWワークをしています。

現在は介護職だけで、月収40万円以上稼いでいます。

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ままる
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※僕が未経験で登録した介護派遣会社はベネッセMCMでしたが、現在ではきらケアに介護派遣会社を変更しています。僕が介護派遣会社を移った理由に関してはこちらの記事を読んでみて下さい。

https://www.kaigoshibaby.com/entry/goodbye-mcm

ままる
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2025年には全国で38万人の介護士が不足する。

2025年には全国で認知症患者が700万人を突破する。

日本の超超高齢化社会は、ジワジワとそして一歩一歩確実に近づいてきています。

近い将来、全人口の40%近くが65歳以上になる国、日本。

その高齢化率は世界一位なのです。

このまま行くと、崩壊が確実な介護業界ですが、政府も色々と施策を打っています。

今年度から導入される「介護入門的研修」

介護に関わる資格の中でも、最も短時間で取得出来る資格の導入がいよいよ始まります。

この「介護入門的研修」で、介護業界の人手不足は解消されるのでしょうか?

今日はそんなお話です。

介護士ベイベー 入門的資格

介護の「入門的資格」とは

今年度から新たに導入される介護の「入門的資格」。

慢性的な人手不足を解消しようとする、政府の新たな施策のひとつです。

「入門的資格」のカリキュラムは全部で「21時間」という短時間で取得できるのが特徴です。

3時間の「基礎講座」と18時間の「入門講座」に分けられます。

さらに「入門講座」は

  • 基本的な介護の方法 10時間
  • 認知症の理解 4時間
  • 障害の理解 2時間
  • 安全の確保 2時間

の内訳になります。

全体が21時間なので、数日間で介護の本当の基本だけをざっくり学べる資格、ということになりそうですね。

介護職で資格を取得する重要性

僕と同じ様に、他業界から介護職に転職する場合「無資格、未経験」でも出来る仕事はもちろんあります。

しかし資格を取得して「有資格者」になると、時給や給料が上がる場合がほとんどですし、選べる仕事の数も格段に上がるので、「無資格」で働き始めるよりも、資格取得してから介護職を探すのがおすすめです。

(ちなみに僕は「無資格、未経験」で看護助手の仕事をしながら資格を取得しました)

介護職で今まで最も取得ハードルが低く、基礎的資格と言われていたのが「介護職員初任者研修」という資格です。

介護職員初任者研修の試験は超簡単!しかも40代で無職のおじさんにとって最強の資格だった! – 介護士ベイベー

介護職を探す時に、この「初任者研修」を取得しているかいないかで、仕事の数や収入が大きく変わっていきます。

僕が働く有料老人ホームのような介護施設では、初任者研修の資格を取得しないと働けない場所がほとんどです。

初任者研修の資格は、単なる飾りではなく介護職の基本を網羅しているものだと僕は思っています。

介護職に就くということは、対象は自分と同じ「人間」に接するということです。

介護職とは、介護の専門知識はもちろんですが、その領域が医療まで行き着く事もある非常に広範囲な知識が求められる仕事です。

そう言った意味でも「介護職員初任者研修」は、介護職の就業以前に取得しておくのが理想だと思います。

 「入門的資格」と「初任者研修」の違い

今日現在で介護職への入り口となる基本的な資格は「介護職員初任者研修」でした。

しかし今年度から、さらにその下位資格である「入門的資格」が導入されるわけです。

この二つの資格の違いは歴然としています。

まず資格所得に要する時間ですが

  • 入門的資格 21時間
  • 初任者研修 130時間

と大きな開きがあります。

初任者研修を取得する為の「130時間」という時間は、資格を取得するスクールのスケジュールで要する期間が変動します。

僕は働きながら初任者研修の資格を取りました。

僕の通ったスクールは「週2日、1日4時間」でおよそ4ヶ月間資格取得に掛かりました。

スクールの中には「週2日、1日8時間」のところや「週5日、1日8時間」のところなど様々ですが、最短でも一月掛かるのが初任者研修の資格です。

それに対して入門的資格に要する時間は21時間。

これなら3日程度で取得出来るスクールがほとんどだと思います。

「初任者研修は取得するのに時間が掛かる」→「介護士になろうとする人が増えない」

「もっと短時間で取れる資格を作れば、介護士が増えるはず」

政府はそう考えてこの「入門的資格」を導入したのでしょう。

介護職の資格

今年度から「入門的資格」が導入されて、介護職に関係する直接的な資格は全部で4つになります。

  • 入門的資格 21時間
  • 介護職員初任者研修 130時間(入門的資格所持者は-21時間)
  • 介護職員実務社研修 450時間(初任者研修所持者は-130時間)
  • 介護福祉士   国家資格(受験資格、実務社研修所得者、実務経験3年以上)

下位資格を取得してから上位資格を取得すれば、その受講時間はそれぞれ免除される形式になっています。

介護職の国家資格である「介護福祉士」の資格は、受験条件に「実務社研修所得者」という縛りがあります。

平成28年度(第29回)の受験から適応された制度で、それ以降に介護福祉士に合格した人の全ては「介護職員実務者研修」を修了しているということになります。

確かにこのように介護職の資格を並べてみると、今年度から導入される「入門的資格」の受講時間の短さは一目瞭然です。

ではこの資格制度導入によって、不足している介護士は本当に増えるのでしょうか?

入門的資格導入で介護士は増えるのか?

厚生労働省は介護の「入門的資格」について、その概要を明らかにしましたが、いつからどのようにその資格が取得出来るか等、詳細は未だに分かっていません。

仮に入門的資格が導入されても、一番重要なのはその資格が介護業界内でどういう扱いになるかです。

今日現在で介護職の募集をみると、有する資格によって収入に差があることが分かります。

ざっくりですが例を挙げると、都内の介護施設の場合パートの場合

無資格、未経験 時給1000円

初任者研修 時給1100円

実務社研修 時給1150円

介護福祉士 時給1200円

こんな感じの施設が多い様に思います。

ここに「入門的資格」所得者が入ると「時給1050円」とかになるんでしょうかね?

入門的資格を取得しても、介護業界自体がそれに呼応しなければ全く無意味なものになってしまいます。

ちなみに今日現在「介護入門的資格」の知名度は限りなくゼロに近いと思います。

現役の介護士の中で、その制度が今年度中に始まる事を知っている人は、かなり少ないのではないでしょうか?

業界的には「なにやら初任者研修の下位資格が始まるみたいだ」という認識がうっすらある程度です。

せっかく導入する制度も、これでは意味がありません。

政府と業界のマッチングが上手く行かなければ政府の施策も「絵に描いた餅」になりかねませんよね。

介護士不足の解消は下位資格を作ることでは無い

さきほどのパート時給の例をもう一度見て下さい。

無資格、未経験 時給1000円

初任者研修 時給1100円

実務社研修 時給1150円

介護福祉士 時給1200円

これを見て何か違和感を感じませんか?

そうです。

介護職の国家資格「介護福祉士」を所得しても「無資格、未経験」の人と時給で200円程度の差しかありません。

もちろん施設によって違いはありますが、介護業界内で現場の最上位資格である介護福祉士を取得しても、収入にそれほど差がでないのが介護業界の悪しき根本です。

時給200円というと、100時間で20,000円です。

介護福祉士を取得する労力、得ている知識と経験からすると一月で20,000円という額は少なすぎると思いませんか?

僕の体感に過ぎませんが、介護福祉士ならば未経験者より月収で10万か15万位は多く貰うべきだと思います。

「介護士を増やしたい」

という政府の思惑は

「介護資格のハードルを下げる」

というベクトルに向いています。

しかし現実は「介護職の上位資格の待遇を上げる」事の方が、結果的に介護士は増えると僕は思います。

介護福祉士ならば「月収で手取り35万円程度、年収にして550万程度」が当たり前になれば、そこを目指す人は大勢いると思います。

しかし現状では、介護福祉士を取得してもそれほど収入は上がりません。

これでは日本の介護業界は、進歩するはずが無いのです。

介護職で高収入を得るたった一つの方法

政府は介護職を何とか増やそうと、その施策を今後も打ってくるでしょう。

介護職全体とすれば、それは良い話しではあります。

しかし政府の体質上、今すぐに何かが劇的に改善されるとは思えません。

現状で介護職に就いて、高収入を得るには「派遣介護士」として働く意外に道はありません。

僕は現在「派遣夜勤専従介護士」と「日勤パート介護士」のWワークで月収40万円以上稼いでいます。

介護職=低収入

というのは早合点で、介護職でも「働き方」「働く場所」を考えるだけで、高収入を得る事は出来ます。

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福利厚生もしっかりしていて、働きやすくしかも高単価の現場を専任のコンサルタントが紹介してくれますので、介護業界が初めての方でも安心です。

「きらケア」に登録すると、介護職の入門資格「介護職員初任者研修」をなんと無料で取得出来る制度も利用出来ます。
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さらに、きらケアでは他の介護派遣会社には無い「給料前払い」「前借り」制度があります。

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という人にも対応してくれる制度まで整っています。

時給1,700円以上の介護施設求人や、夜勤単価30,000円以上の高額な案件がたくさんある業界でもトップレベルの派遣会社です。

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きらケアは現在非常に早いスピードでそのエリアを展開中です。2019年現在では

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が対応エリアになっていますが、ご自分のお住まいの地域が対応エリア外になっていても、一度きらケアに問い合わせてみたら良いと思います。「先月までは対応外でも今月になったら対応していた」なんてことがある位、きらケアの事業拡大の勢いは凄まじいのです。

ままる
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※上記の公式HPに登録後、通常1~3営業日以内に、本人確認の電話がフリーダイヤルから掛かって来ます。この電話に応答してからが介護転職の始まりになりますので必ず出る様にしましょう。

きらケア派遣では、専任のコンサルタントが丁寧にキャリアプランに乗ってくれるので、安心して任せられる超おすすめな会社です。収入やシフトも含めて、自分が働きやすい施設をマッチングしてくれるので、転職初心者でも安心して任せられます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今年度から運用が始まる「介護入門的資格」。

この資格制度導入で、瞬時に介護士が激増するということはあり得ないと僕は思います。

もちろん介護の基本を短時間で学ぶには、最適な資格かも知れませんが「介護職」という仕事の面ではどうかと思います。

介護職は、今後の日本で最も求められる職種のひとつだと思います。

しかし現状では、介護職で得られる収入は多くはありません。

そんな介護業界の中でも、高収入を得られるチャンスは「派遣介護士」になることで叶えられます。

介護職の処遇は、時間は掛かりますが今後必ず向上していきます。

派遣介護士として高収入を得ながら、介護職での知識と経験を積んでいき、来るべき将来に備えるのが僕の戦略です。

介護職の現場での最上位資格である「介護福祉士」になる為には「実務経験3年」という縛りがあります。

派遣として介護士をしても、もちろんこの実務経験にカウントされます。

僕と同じ様に、収入、やり甲斐ともに納得しながら働ける介護士がひとりでも多く誕生すればそれほど嬉しい事はありません。

今後他業界から介護職に転職を考えている方は、是非「派遣介護士」という働き方を検討してみて下さい。