こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。
現在はきらケアで「派遣夜勤専従介護士」として都内の有料老人ホームで働いています。
派遣介護士として働いて、今年で4年目になりますが現在まで
●都内総合病院(看護助手)
●有料老人ホーム
●特別擁護老人ホーム
など10ヶ所以上の介護現場で働いて来ました。
派遣介護士になると、当然派遣先である介護現場とは「派遣期間」がある「有期契約」になります。
僕自身は「自分の感覚」で派遣期間を自分の意志で決めて、次の施設、そしてまた次の施設、と移動して来ました。
「派遣介護士」という働き方をした場合、いったいどのタイミングで次の施設に派遣先を移動すれば良いのか?という問題に悩んでいる人も多いと思います。
今日は僕自身の「派遣先移動」の意思決定の根拠をお話します。
多くの派遣介護士の方の参考になると幸いです。
派遣介護士の契約期間
通常「派遣介護士」になるには、まず介護派遣会社に登録する必要があります。
介護派遣会社に登録して、自分の「働きたいエリア」「働きたい時間」「希望の収入」などを希望を伝えると、就業可能な介護施設や現場を派遣会社がピックアップしてくれます。
その中から自分で良さそうな職場を選び、派遣会社の担当コンサルタントと同行して「顔合わせ」に行きます。
働く施設によって「契約期間」はまちまちですが、介護派遣の場合ほとんどが「2カ月」か「3ヶ月」の所が多い印象です。
例えば「2カ月」契約をする介護施設で働く場合、5月1日から就業した場合は6月末で「派遣契約期間」が終了します。
通常はその一月前の5月の末に、介護施設→派遣会社という経由で
- 7月、8月の次の2カ月も契約を更新したい(契約終了は8月末)
- 今回限りで契約を終了したい(契約終了は6月末)
という連絡が派遣会社から自分に来ます。
①の場合、次の2カ月間も同じ施設で働きたい場合「契約更新」の希望を派遣会社に言います。
②の場合は6月中に派遣会社と相談して、次の就業場所(派遣先)を探す事になります。
現在ではほとんどの介護現場が「万年人手不足」です。
それゆえによほどの失敗(無断欠勤や利用者、スタッフからのクレーム)が無ければ、通常は①で「更新、非更新」の選択に迫られる事になります。
派遣先から契約期間が延長される
実際「2カ月」「3ヶ月」の契約を更新し続けるというのは、実はあまり気持ちの良い物ではありません。
現実的な派遣社員である我々の「作業」は、派遣会社からの「更新か非更新か」の質問に毎回答えれば良いだけなのですが、やはり「いつ派遣期間が終わるか分からない」というのは、精神的にも疲れるものがあります。
しかし同じ施設で長期間「派遣契約」の更新を繰り返すと、派遣先の施設が「派遣更新期間」そのものを延長してくる場合もあります。
派遣会社から連絡があり施設側からの更新希望期間が3カ月から6カ月になった
最初は2カ月更新だったのが徐々に伸びている
「施設にいなくてはならない介護士」
になれば派遣介護士でも重宝される証拠
「派遣切り」と真逆な対応を頂き嬉しい限り— ままる@異色の派遣介護士 (@mamaru0911) September 26, 2019
働いている介護現場から「本当に必要な人員」と思われれば、派遣という立場でも必要とされるという事なのです。
ですから派遣された施設で、最初は「2カ月」「3ヶ月」の契約期間であっても、自分自身で「合ってる」と思う様な現場であれば、精一杯力を発揮して利用者やスタッフに認められれば「派遣契約期間」は必ずしも永遠に一定ではないものなのです。
派遣先を移動するタイミング
上記の項で書いた①の状態で、毎回派遣先から「派遣契約期間の延長」のオファーがあって、それに答え続けた場合「派遣法」によって「最長3年」まで同じ介護現場で働き続けることが可能です。
あくまでも「自分が働きやすい」環境であれば「契約継続」を続けるし、もし万が一「自分に合わない」と感じたら「契約継続」のオファーを断れば良い、それが「派遣介護士」の働き方の一つのメリットです。
自分にとって「居心地の良い」介護現場で働いていると「派遣介護士」という立場でも、「他の介護現場」に移動する気が起きなくなるのが普通の感覚では無いでしょうか?
僕自身も同じ介護現場に一年以上いた経験がありますが、それでは「多くの介護現場での経験」は積めないと、僕は「契約継続」を自ら断り、働く場所を変えて来ました。
僕自身がそう判断した時のそのポイントを、いくつか書いてみようと思います。
僕が派遣先を変更した時のポイント
まず僕が派遣先を移動した時のポイントの1つ目は、普通に「働きたく無い」介護現場に派遣された時です。
そこはいわゆる「ブラック有料老人ホーム」で学ぶべき物が無いなと初日で思いましたので、最初の派遣契約期間である「2カ月」で別の有料老人ホームに移動を派遣会社にお願いしました。
2つ目は「経験出来る事は全て経験した」と実感した介護現場です。
僕は以前、都内の「超高級有料老人ホーム」に派遣された経験がありますが、そこの施設の仕事内容やオペレーションは本当に素晴らしいと思いました。
結構長い期間「契約更新」を続けて来ましたが、ある期間で「学ぶ物は学んだ」という実感を得て、次の介護現場に移りました。
実際働いていてとても楽しかった現場でしたが、多くを学びたい僕はその「安住」を捨てて次の施設に移動しました。
この決断はとても難しいと思いますが、今になってはその後も「良い現場、悪い現場」を複数経験出来ているので、僕自身は後悔はしていません。
3つ目の派遣先移動のポイントは「業態を変えたかった」という理由です。
僕自身、介護職に就いてから「有料老人ホーム」しか経験が無かったので「特別擁護老人ホーム」のオペレーションや利用者も是非見てみたかったんですね。
その理由で一ヶ所だけですが、23区内の「特養」も経験しました。
やはり「有料老人ホーム」とは違った部分が複数有り、とても貴重な経験になりました。
以上のように、全く僕自身の感覚ではりますが、僕が派遣先を変えて来たタイミングにはそれぞれ根拠がありました。
もし現在「派遣介護士」として働いて良いて「そろそろ施設を変えたい」と思っている方がいたら、ご自身の介護職としてのキャリアや将来の目標等を踏まえて「派遣先を変える根拠」を探してみると考えやすいのでは無いかと思います。
まとめ
派遣介護士という働き方のメリットの1つは「複数の介護施設、介護現場を経験出来ること」だと僕は思います。
僕が今まで働いて来た介護施設で出会った「常勤(正社員)介護士」の中には、今働いている施設以外に勤務経験が無い、という人が結構多くいました。
介護職は「専門職」であり「技術職」でもあると思います。
複数の介護現場での勤務経験は、必ずご自身のスキルアップに繋がると僕は思います。
働きやすい介護現場を変えるのは、名残惜しい気持ちも分かりますが思いきって自分のキャリアの為に「派遣先変更」を考えてみるのも良いのでは無いでしょうか?