派遣介護士

派遣介護士の介護現場での発言権はどの位あるのか?一年以上同じ派遣先にいて気がついた事

こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。

現在はきらケアで「派遣夜勤専従介護士」として都内の有料老人ホームで働いています。

「派遣介護士」として介護業界に転職して、今年で4年目になりますが「派遣介護士」と「常勤(正社員)介護士」との仕事内容の違いについては、過去にも記事を書いています。

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実際に「派遣介護士」を3年以上経験してみると、その働く内容や働く範疇は「正社員」とは違う物の、勤務する介護施設や派遣されている期間によってもかなり差がある事が分かりました。

さらに「派遣介護士」という立場は、介護施設の常勤(正社員)からするとあまりイメージの良い物ではなく、むしろ煙たがられることも少なくありません。

しかし同じ介護施設に一年以上長期で派遣されていると、そこで築かれる人間関係もまた違ったものになります。

「どうせ派遣だから」

と自分で思って仕事をするよりも、「派遣介護士」ならではの経験と視点を現在働く現場に伝える方が自分のやり甲斐が大きく違います。

今日はそんな僕自身の「派遣介護士」としての経験を踏まえ、派遣介護士の発言権について書いてみたいと思います。

派遣介護士の仕事内容とは?

以前の記事でも書いていますが、派遣介護士には常勤(正社員)介護士にはありがちな仕事がほとんど無い、というのはメリットと言えます。

  1. サービス残業
  2. 委員会
  3. 居室担当(担当の利用者)
  4. レクの企画や準備などの業務
  5. フロワーミーティングなどの会議への出席
  6. シフト作成やオムツ発注などの諸業務

他にもありますが、代表的なものは以上のような感じです。

常勤(正社員)になると、利用者の介助やケアの他にかなり多くの業務、雑務をこなさなくてはいけません。

その為に働く介護施設によっては「サービス残業」をしてでも、日々の仕事に奔走することになります。

一方で我々「派遣介護士」は、基本的には「利用者の介助やケア」に関わる仕事しかしません。

ちなみに雇用主は

常勤(正社員)介護士=介護施設などの直接雇用

派遣介護士=派遣会社(介護施設に派遣する)

という図式になるので、介護施設側は自社の社員ではない「派遣介護士」に「サービス残業」を命ずる訳にはいきません。

その為我々「派遣介護士」の労働時間はかなり高いレベルで守られていると言っても良いと思います。

もちろん常勤(正社員)介護士だからと言って、介護施設がサービス残業を命ずるのは違法ですが、やはり正社員となると中々断り辛いのが現実では無いでしょうか?

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派遣介護士の派遣期間

派遣介護士は常勤(正社員)介護士と違って、派遣期間に限りがあります。

介護派遣の場合、基本的には「2ヶ月」か「3ヶ月」の所が多いです。

派遣未経験者
派遣未経験者
2ヶ月ごとの更新なんて面倒な感じだなぁ…

と思われるかも知れませんが、よほどの事がない限り最初の2カ月で派遣契約を切られる事はありません。

派遣先である介護施設も、新人派遣介護士にOJTをさせて仕事を覚えさせるのに「人件費」を使っています。

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遅刻や無断欠勤など、あまりにも社会人として非常識な人は論外ですが、普通に仕事をしていれば2カ月や4ヶ月で派遣切りに合う事はほとんど無いと言って良いと思います。

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また「派遣介護士」には「同一派遣先」に3年間の派遣で「満了」するという「3年ルール」があります。

派遣先の介護施設などが、どんなに働きやすい場所であっても「3年間」派遣し続けるとそれ以上は勤務出来なくなるのが「派遣」という働き方です。

しかしこれには裏技があって、3年の派遣後に一旦派遣先を変更→3ヶ月経って以前の派遣先からオファーがあれば、出戻ることが可能です。(グレーな戦略ですが)

僕の同僚にも「3年ルール」で一旦施設を離れ、「出戻り」したケースもあります。

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このように「派遣介護士」として働くと、定年まで何事もなければ就業が保障される「常勤介護士」と大きな違いが出るのが「期間」があるということなのです。

派遣先に一年以上派遣されるとどうなるか?

僕自身、同じ派遣先で更新を繰り返し気がついたら「派遣一年以上」という施設もあります。

「派遣介護士」というと、とりあえずの人員確保、というイメージがありますが、場合によっては「介護施設の重要な人材」に成り得るという事です。

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先日ツイートした内容ですが


僕の場合ですが、派遣契約期間が「6カ月」にさらに延長されました。

派遣された当初は「2ヶ月」だったので、施設側からのオファーが段階的に増しているという事です。

このように「派遣=使い捨て」ではなく、実際の介護現場の戦力に成り得るということなのです。

ちなみにこの介護施設では、当初は参加義務のなかったフロワーミーティングに参加する様に指示をされました。(もちろん時給内)

「せっかくミーティングに参加するのだから」

と僕なりの意見を発信して来た所

  • 申し送りの時間変更
  • 口腔ケアグッズの見直しとオペレーション手順
  • 居室担当者の業務内容の見直し
  • 入浴準備のオペレーション変更
  • 配薬のオペレーション変更

などなど数々の業務改善に繋がりました。

「一派遣介護士が意見を言うなんて申し訳ない」

という思いが最初はありましたが、施設側の方々の熱心さに胸を打たれ僕自身も力を発揮したく思い直して発言して来ました。

その発言がきっかけで、多くの業務改善が行われ今なお継続しているというのは、僕自身の働く甲斐としては大きいと思います。

このように「派遣介護士だから」発言権が無い訳でも、責任が無い訳でもありません。

同じ派遣先に長期で勤務する場合、その勤務態度が認めれればある程度の発言権が持てる証明になったと僕自身は思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「派遣介護士」と「常勤(正社員)介護士」とでは、確かに仕事内容には大きな差があります。

しかし同じ介護現場で働く以上、お互いの心に「壁」があってはよりよいチームケアは実現出来ません。

いかに派遣介護士だとしても、働く介護現場で全力を尽くし利用者はもとより働くスタッフ達からも信頼を得れば、そこでの発言権は徐々に増えて行く物だと僕自身は実感しています。

「派遣」や「正社員」という働き方の違いよりも、いかにその現場、仕事に真摯に向き合うかが評価を受ける基準だと僕は思います。

現在派遣介護士として介護現場で働いている人で、職場の人間関係に悩んでいる人がいたら、是非その辺りを改めて考えてみてはいかがでしょうか?