こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は現在、介護士として日々入居者さんと関わっています。
その仕事の中で、入居者さんのご家族とお話をすることも少なくありません。
入居者さんの顔を見に来られるご家族は、みな一様に明るく笑顔な方が多い様な気がします。
自宅での介護から施設入居をされたことによって、介護の負担が減ったのも理由の一つかも知れません。
両親や家族が「要介護」になった場合、いったい何から始めたら良いか分からない方が多いのは、むしろ当たり前の事だと思います。
今日は介護が必要になった時、いったいどうしたら良いかというお話です。
介護が人ごとでは無い理由
要介護状態に、なりたくてなる人はいません。
年齢と共に脳や体が徐々に弱って来て、ついには介護が必要になる人もいます。
一方で「くも膜下出血」や「脳梗塞」など脳に関しての病気がある日突然襲いかかり、その影響から「ある日突然」介護が必要になる人もいます。
介護は人ごとではありません。
人が生きていれば、誰しもが「要介護」状態になる恐れがあるものだからです。
時とともに、介護状態が進んでいく場合はまだ対策の取りようもあります。
しかし「介護」に慣れている家族は稀です。
ほとんどの家族が、介護に対して未経験な場合が多いのでは無いでしょうか?
介護の基本は、情報です。
家庭で無理に介護を続けていると、介護を受ける本人や介護をする家族に必要以上の負担をかける場合もあります。
初めての介護に必要なのは「適切な情報」なのです。
どうする!?急に介護が必要になった時
両親や家族に「介護」の必要が出来た時、まず訪れなければいけないのが「地域包括支援センター」です。
地域包括支援センターは、2005年の介護保険法改定で制定された、各市町村などの自治体運営の施設です。
必ずしも「介護」に限らず、高齢者の悩みの相談に乗ってくれる「よろずや」的な窓口だと思っていれば良いと思います。
2012年の段階で、全国に4000箇所以上ありますので、ご自身のお住まいの地域にある「地域包括支援センター」を探し、まずは相談することをおすすめします。
保健師や社会福祉士、ケアマネージャーなどがいますので、介護を受ける当人の状態を確認しながら、介護保険で受けられるサービスやその利用方法などを教えてくれます。
「初めての介護」を行うご家族も、地域包括支援センターでのやり取りから介護の基本を学んでいく事になります。
介護=老人ホームではない
介護と聞くと「老人ホーム」を連想される方も多いと思います。
しかし、介護状態だからと言って全ての人が老人ホームに入所すれば良いと言うものではありません。
人の人生とは「自立」だと僕は思います。
自らの判断で「選択」を重ねて行く事こそ、人生そのものだと思います。
高齢者になり、体や脳が不自由になっても出来る限り自分自身で「選択」をして日々を送る事が「生きる」ということでもあると思います。
しかし独居などの物理的問題や、介護状態などを考えるとどうしても自宅で生活出来なくなる局面を迎える方もいます。
そんな方々は老人ホームへの入居を考えるべきだと思います。
一口に老人ホームと言っても、その形態は様々です。
そういった相談も「地域包括支援センター」が力になってくれるはずです。
効率的にウェブサービスを利用する
介護に関する悩みや不安は、地域包括支援センターだけが窓口ではなく最近ではウェブサービスでも様々なサービスが行われています。
最寄りの地域包括支援センターに行く前に、ネットで情報を集めたければ上の様なサイトがおすすめです。
介護は受ける側もする側も初めての方が多いはずです。
自分なりに「適切な情報」を集める事が、介護生活を送る何よりのポイントになるのは間違いありません。
自分なりに効率の良い情報収集を行う事が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご家族や両親が要介護状態になった場合、残された家族は初めての経験に戸惑うことが多いと思います。
しかし地域包括支援センターを初め、ネットでも今は情報が沢山あります。
そのような情報をまず収集し、ご自身の家庭や介護を必要とされる方に適切な介護を始める事が重要だと僕は思います。
何の情報もなく、闇雲に今までの生活の延長線上の生活を送る事は介護する側にとってもされる側にとっても非効率な事だと思います。
人間誰しも歳をとります。
ご家族や両親の為に、今から介護に関する情報を集めておくのも必要な事かも知れませんね。