こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。
現在は介護業界で今最も勢いのある介護派遣会社であり、トップクラスの高単価案件を豊富に持つ、コンプライアンスもしっかりとした優良派遣会社きらケアで「夜勤専従介護士」として、またカイゴジョブで紹介してもらった「日勤パート介護士」としてWワークをしています。
現在は介護職だけで、月収40万円以上稼いでいます。

※僕が未経験で登録した介護派遣会社はベネッセMCMでしたが、現在ではきらケアに介護派遣会社を変更しています。僕が介護派遣会社を移った理由に関してはこちらの記事を読んでみて下さい。
https://www.kaigoshibaby.com/entry/goodbye-mcm

派遣介護士ではなく「正社員介護士」「常勤介護士」としての転職なら、断然「きらケア 正社員」がおすすめです!

僕が「無資格」「未経験」で介護業界に飛び込んで、早いもので今年で4年目になります。
次のキャリアとして「介護福祉士」になるために「介護職員実務者研修」を取得しました。
現在の仕組みでは「介護福祉士」の国家資格受験に必須である「介護職員実務者研修」ですが、この資格を取得するのに
- 資格取得までの具体的な費用はいくら掛かるのか?
- 資格取得までの具体的な期間はどの位掛かるのか?
が、気になっている方も多いと思います。
そこで今日の記事では、現役派遣介護士である僕自身が「介護職員実務者研修」を取得するに掛かった費用や期間を具体的にご説明します。
これから「実務者研修」の資格取得をお考えの方のご参考になれば幸いです。

目次
介護職員実務者研修の資格とは?
介護職員実務者研修の資格概要
介護現場や介護業界では「実務者研修」「実務者」などと略されて呼ばれる事が多い「介護職員実務者研修」ですが、正式名称は「介護福祉士実務者研修」です。
介護職員初任者研修を「旧ヘルパー2級」とするならば、「旧ヘルパー1級」に位置するのが「介護職員実務者研修」の資格です。
「介護職員初任者研修」の上位資格として誕生した実務者研修ですが、正式名称を読んで字のごとく、介護業界で唯一の国家資格である「介護福祉士」の受験に必要な資格です。
平成28年度(29年1月)の介護福祉士の国家試験の際から必須になりました。
つまり現在では「介護福祉士」の国家資格の受験資格には
- 介護職員実務者研修の資格取得
- 介護現場での実務経験3年以上
の条件が揃わないといけません。
ちなみに「介護現場」とは、有料老人ホーム、特別擁護老人ホーム、老人介護施設、訪問介護などの「介護を専門とした」介護現場で3年以上の勤務実績が無くてはいけません。
以前僕が初任者研修の資格も持たない「無資格」時代に働いていいた「看護助手」の仕事、病院内での勤務は、介護福祉士受験の際に必要な「介護専門」の勤務実績にはカウントされないので注意が必要です。

実務者研修と初任者研修の違い
僕の様に「無資格」「未経験」でも介護職に転職することは可能です。
しかし介護職の入門資格である「介護職員初任者研修」の資格を取得することによって、選べる仕事の幅は格段に上がります。
介護業界では「初任者研修」の資格を持っているだけで、ほぼ全ての介護職の仕事をする事が可能になり、介護職への転職に興味がある方は絶対に取得した方が良い資格だと思います。

一方「初任者研修」の上位資格である「実務者研修」ですが、この資格はあくまでも「介護福祉士」になりたい、「介護福祉士」の国家試験を受けたい、という人が取得するべき資格です。
実際に僕が実務者研修を受けたスクールでも、実に9割以上の人が「介護福祉士」の受験の為に資格を取得しに来ていました。
とは言え介護業界では「初任者研修」の上位資格になる訳ですから、実務社研修を取得するだけでも実はメリットが色々とあります。
介護職員実務者研修を所得するメリットデメリット
実務者研修を取得するメリット
- 「介護福祉士」国家資格の受験資格が得られる
- 実務者研修取得で時給や日給アップが見込める
- 喀痰吸引、経管栄養などの医療的ケアが出来る様になる
- 「サービス提供責任者」として働くことが出来る
①「介護福祉士」国家資格の受験資格が得られる
前記した通りですが、介護業界で唯一の国家資格「介護福祉士」の受験が可能になります。
今後さらなる需要が見込める日本の介護業界では、国家資格である「介護福祉士」の重要性は高まる一方だと僕は思っています。
介護職として成功するには、未来を見据えた資格取得は重要な要素ではないでしょうか?

②実務者研修取得で時給や日給アップが見込める
介護職、介護業界の特徴のひとつとして「時給」「日給」「月給」などの給料、収入はその人の「取得資格」に大きく依存する点です。
例えばある「有料老人ホーム」の日勤派遣時給を例に取ってみても
「無資格」1,000円
「初任者研修」1,200円
「実務者研修」1,300円
「介護福祉士」1,500円
などのように、その人の「人柄」「経験」よりも、「取得資格」によって時給、日給が決められてしまうのが、介護業界の特徴でもあります。
「介護福祉士」の国家資格の受験予定が無い人でも、取得しておけば日々の収入が上がる場合があるので検討の余地はあると思います。
③喀痰吸引、経管栄養などの医療的ケアが出来る様になる
「初任者研修」と「実務者研修」との内容的な大きな違いの一つとして「医療的ケア」の項目があります。
実務者研修には「喀痰吸引」「経管栄養」について実地研修が必須になっています。
実際に僕も受けましたが、普段自分が働く老人ホームでは看護師が行っているのを見ているだけだったのが、研修で内容を学ぶ事によって理解が深まりました。
実務者研修の中でも非常に興味深く学べた項目でした。
「実務者研修」を取得すれば、医師や看護師の指示の下でそれらの医療的ケアを行う事が出来る様になります。
実際に実務者研修を修了しても、介護現場で医療的ケアを任せられないと言う人も多いと思いますが、介護職として働いていく上で知識として学んでいて損は無い項目だと思います。
④「サービス提供責任者」として働くことが出来る
介護職員実務者研修を取得すると、「サービス提供責任者」として働く事が出来ます。
「サービス提供責任者」は、訪問介護事業所で必ず配置しなければいけない重要な職種です。
もちろん収入にもその分反映する事業所が多いため、訪問介護として介護職を行う人にもオススメなのが介護職員実務者研修の資格なのです。
実務者研修を取得するデメリット
取得すれば介護業界での仕事に多くのメリットをもたらす「介護職員実務者研修」の資格ですが、デメリットと言えば
- 資格取得に関わる費用の面
- 資格取得に関わる期間(時間)の面
この二つに尽きます。
①資格取得に関わる費用の面
実務者研修の資格取得に関わる費用ですが、受けるスクールによって前後しますがおおよそ10万円前後で取得出来るところが多いようです。
ちなみに僕の場合「介護職員初任者研修」の取得にも10万円ほどの実費が掛かりました…

「いかに介護職として働く上で有利な資格とは言え、10万円は高額すぎる…」と思っている方に朗報です。
実務者研修の資格取得を「無料」にする裏技に関しては、次の項目で詳しく説明します。
②資格取得に関わる期間(時間)の面
科目数 | 時間数 | |
初任者研修 | 9科目 | 130時間 |
実務者研修 | 20科目 | 450時間 |
初任者研修持ちが実務者研修を受ける場合 | 11科目 | 320時間 |
初任者研修を取得するのに必要な受講時間は「130時間」に対し、実務者研修では「450時間」!!
と聞くと実務者研修の資格取得は非常にハードルが高いと思ってしまいますよね?
しかし僕の様に「初任者研修」を取得し介護職として働く、その後時期を見て「実務者研修」を取得する、という「初任者研修持ち」の人が実務者研修を受ける場合、9科目130時間分はすでに「初任者研修」で受けているので免除になります。
さらに初任者研修は、130時間の講義全てが「スクーリング」(学校に通う必要がある)に対して、実務者研修の「スクーリング」はたった6日か7日間であとの時間数は「通信学習」によって学ぶ事になります。
ここが僕自身もネットで多くの「実務者研修」の資格取得について調べても分かり辛かった点なのですが、実は
初任者研修より実務者研修の方が通学する日数が少ない
というのが現実なんです。
実務者の方がより上位資格であるのに、初任者より通学が少なくて済むなんて意外ですよね?
その分「通信学習」「自宅学習」と呼ばれる課題が多いので大変さはありますが、わざわざ通学して講義を聴く機会が少ないのは、僕の様に働きながら実務者研修を取得しようとしている人には朗報だと思います。
僕は「初任者研修」を持っていたので、必要時間数は320時間。全部で7回の通学(スクーリング)で資格を取得することが出来ました。
介護職員実務者研修の資格を「無料」で所得する方法
資格所得支援制度を上手に使おう
介護職でのキャリアアップに、欠かせない資格である「介護職員実務者研修」ですが、いざ資格を取得しようとすると数万円の出費は覚悟しなくてはいけません。
しかし初任者研修や実務者研修の資格取得には、公的、民間含めて多くの「資格所得支援制度」が存在します。
一番有名なのはハローワークによる「求職者支援制度」ですが、僕はあまりおすすめしません。

僕がおすすめしているのは、民間企業による「資格取得支援制度」です。
現在では圧倒的な介護士不足を補う為に、様々な企業が介護資格の取得支援を行っています。
具体的に僕がおすすめしている「実務者研修」が「無料」で取得出来る支援先をご紹介します。
介護職員実務者研修の資格が「無料」で取得出来るおすすめ制度
現在では圧倒的な介護士不足の為、初任者研修、実務者研修の資格取得「無料」をうたっている介護求人会社は数多く存在します。
その中でも僕自身が実際に登録して利用した介護求人会社の中で、対応、実績ともに本当にオススメ出来る会社をランキング形式で選びました。

オススメ度 | |
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エリア | 全国 |
取得可能資格 | 「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」 |
費用 | 完全無料 |

オススメ度 | |
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エリア | 東京、神奈川、埼玉、千葉、北海道、宮城、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、奈良、広島、福岡、他順次拡大中 |
取得可能資格 | 「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」 |
費用 | 完全無料 |

オススメ度 | |
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エリア | 東京、神奈川、埼玉、千葉、北海道、宮城、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、奈良、広島、福岡、他順次拡大中 |
取得可能資格 | 「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」 |
費用 | 完全無料 |
まとめ
- 実は「初任者研修」より通学時間が少なくて楽
- 「資格取得支援制度」を上手に使って「無料」で取得しよう
介護職員実務者研修の資格は、介護福祉士の受験には必ず必要になる資格です。
しかし必ずしも介護福祉士の受験をしなくても、介護業界、介護職で働いていく以上、取っていて損は無い資格と言えると思います。
取得資格の違いだけで、同じ努力でも生涯年収は大きく変わって来るかも知れません。

資格取得をする際は、上手に「資格取得支援制度」を利用して資格取得の費用を抑えましょう!