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派遣の事前面接は違法行為!?|介護派遣の「顔合わせ」で落ちた実体験を語る

こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

転職しようと求人を探している時、雇用形態が正社員であろうとアルバイトであろうと

働く先での「面接」はいくつになっても緊張するものです。

それは「面接」=「合否」が当然あるものだからですよね?

特に僕の様な40代以降の中高年になれば、一般業界での正社員採用面接に「一発合格」出来る人の方が少ないと思います。

介護職以外の一般業界で、正社員を目指し転職活動を行っている人は、本当に数十回も面接に落ち続けているなんて話も聞きます。

これは「ハローワーク」の仕組みも影響しています。

ハローワークで出した求人に応募があった場合、求人を出した企業はその求人者を「面接」する義務が発生します。

40代50代の転職はハローワークに頼ってはいけない本当の理由を、43歳で異業種に転職した僕が教えます – 介護士ベイベー

書類の時点で「見込み無し」と判断するような人材でさえ、面接しなければいけない仕組みです。

これでは何回面接までこぎつけても、落ち続ける人がいるのは当たり前の話ですよね。

いずれにしても我々中高年にとって、就職の面接は「恐怖の場」でしかありません。

しかし介護派遣に限った話ではありませんが、派遣社員になるとその働き先となる派遣先に「面接」に行った場合、相手側の企業は「面接で落とす」ことが法律的に出来ない、というような事を聞いた事がありませんか?

今日は派遣社員の先行面接が禁止ってホント?の事実を、僕の実体験からお話しようと思います。

介護士ベイベー 面接禁止

派遣社員の派遣先の面接は法律で禁止されている

そうなんです。

派遣社員がその働き先である企業に「面接」に行った場合、その企業は原則としてその労働者を面接して落とすことは法律で禁止されています。

労働者派遣法第26条第7項

https://www.jassa.or.jp/admin/info/upload_image/050801jizenmensetsu.pdf

しかしながら

  • 派遣先に面接に行ったら落とされた

という事例はあちこちで聞こえて来ます。

「それって法律違反では?」

と思うわけですが、実はその通り原則的には「法律違反」なんです。

しかし現実は、そのような行為が日々繰り返されている派遣業界。

いったいどうなっているのでしょうか?

派遣先との「顔合わせ」の実体

実際の介護派遣での仕事決定までの流れを整理しましょう。

まず労働者である我々は、派遣会社に登録し「派遣会社」と雇用契約を結びます。

その際「派遣会社」は我々労働者を当然「面接」することが出来ますし、条件に合わない様な人材であれば「不採用」にすることも可能です。

しかし人材派遣会社は、その登録人数が物をいうビジネスモデルでもある以上、よほどのことが無い限り、面接に来た人はほとんど登録させるのが現実でしょう。

めでたく派遣会社に登録が完了し「派遣社員」になった我々「労働者」は、時給や日給、希望勤務地、就業可能日数などを派遣会社に伝えます。

そのリクエストを元に、派遣会社は多くの求人情報の中から、労働者の希望とマッチングしそうな案件をピックアップして伝えます。

労働者はそのリストの中から優先順位を付け、派遣会社に返答します。

派遣会社はその優先順に、先方の企業に「受け入れが実際可能か?」を打診します。

派遣業界の求人案件は、日々変動していますので「昨日まであった求人が今日はもう埋まっている」ということは日常茶飯事です。

運良く希望案件が「受け入れ可能」な状態になると、派遣会社の担当者と共に受け入れ先である企業に「顔合わせ」に行く事になります。

ここで問題になるのが「顔合わせ」です。

派遣業界では、この就業先企業への訪問を「面接」ではなく「顔合わせ」と表現します。

ここが日本語のうまいところですよね。

派遣業界において「面接」は法律的に禁止されている。

だったら「顔合わせ」という曖昧な表現を使えばいい。

そんな慣習が続いているのが、派遣業界の現実なのです。

「顔合わせ」で落とされた!?

「面接」から「顔合わせ」に言葉を変えたところで、受け入れ企業は就業予定である派遣労働者を選ぶ事は法律で禁止されています。

ですから当然「顔合わせ」に行った企業には、予定通り就業するのが当たり前のことだと僕も思っていました。

しかし…

僕は「顔合わせ」に行った介護施設で、後日断られるという経験をしたことがあります。

顔合わせの当日は、先方施設の介護長が施設内を丁寧に案内してくれ、終始笑顔の時間を過ごしました。

介護長もノリノリで

「後は何日から出てもらうかを後日連絡しますね」

という言葉で「顔合わせ」は終了しました。

てっきり僕自身も、次はこの施設で働くのかと楽しみにしていましたが、二日ほど経って派遣会社から衝撃の返答が来ました。

「先日顔合わせに行った施設での就業が出来なくなりました」

「申し訳ありません」

派遣会社は平謝りです。

あまりにショックだった僕が理由を尋ねると

「先方は理由を教えてくれませんでした」

というまさかの回答。

すると今回行った「顔合わせ」は

「理由不明のまま、面接で落とされた」

ということになります。

派遣会社の説明によると、僕自身が理由という訳では無く先方施設の本社の兼ね合いではないか?と苦しそうに説明していました。

ものすごく腑に落ちない話だと思いませんか?

派遣先である企業は、「顔合わせ」に来た労働者を働かせる事無く選ばないことは「法律で禁止」されています。

さらにその「落選理由」「NG理由」も一切明かさず、一方的に「落とす」という荒技を平気でやってのけたのです。

こんなことが許されて良いのでしょうか?

派遣業界で横行する「違法」面接事情

僕にとって「顔合わせ」による「落選」は初めての経験でした。

同時に派遣社員という働き方が、いかに社会的に「弱者」かということも思い知った気がします。

派遣業界では、このような「違法行為」が公然と行われているのが現実です。

法律違反であろうが、派遣社員が「顔合わせ」の後に、仕事が確定しないケースは、実は意外に多いのです。

ある派遣会社のコンサルタントに聞いた所、ハッキリしたデータは取って無いものの、その方の体感では、全体の2割近くが「顔合わせ後」のNGだそうです。

派遣社員にとって、契約更新は死活問題です。

「顔合わせ」の後、NGが出てしまうと求職活動はまた振り出しに戻ってしまいます。

最悪の場合、前現場の仕事が無くなっても次の職場が決まらない、というケースに陥りかねません。

そのリスクをなるべく避ける為に、僕は派遣会社に複数登録しています。

派遣介護士は複数の派遣会社に登録するべき理由|派遣という働き方のデメリットを打ち消す裏技 – 介護士ベイベー

現在登録している派遣会社に、次の派遣先を探してもらうのと平行して、他社でも探してもらう。

そうする事によって、優良案件を保つ事が可能になる場合もあります。

社会的「弱者」である派遣社員であるからこそ、自分の身は自分で守らなくてはいけません。

行動力が無く、ひとつの派遣会社にすべてお任せ、というような人はリスクが高いと思います。

  • 「顔合わせ」に行けば絶対仕事は決まる

という常識は捨てた方が良いと思います。

それが明らかな「違法行為」であったとしても、介護業界を含めて多くの派遣先企業はそれを平然とやってのけますからね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

多くの派遣社員にとって、気になる「顔合わせ」後の企業側の拒絶は現実的にあり得る事です。

それは僕の実体験が証明しています。

であれば、始めから複数の派遣会社に登録しておくという防御策を我々派遣社員は取っておいた方が良いと思います。

「顔合わせ」と名を変えた「面接」が蔓延している派遣業界ですが、派遣先からまさかの「NG」が出た瞬間から、その派遣会社の対応が試される場面でもあります。

そもそも「違法行為」である「顔合わせ後のNG」ですが、クライアントである派遣先企業に文句が言える派遣会社はありません。

その為に派遣会社は、全力で次の求人案件に「NG」を出された派遣社員を送り込まなくてはいけません。

僕自身は先方企業にNGを出された次の日、前回より多くの求人情報の中から就業先を選び、スムーズに次の派遣先が決まりました。

僕の働くベネッセMCM は今回の「顔合わせ後のNG」だけでなく、何らかのトラブルや問題が起こったときの対応もいつも迅速で丁寧です。

☆ベネッセの介護士お仕事サポート☆

高単価案件を多く抱えていることはもちろん大切ですが、何かしらの問題への対応がおろそかになっている派遣会社では、長期に渡って付き合う事は出来ません。

逆に言えば、何か問題があったときに雑な対応やレスポンスが遅いような派遣会社は、在席し続けても良い事は無いと思います。

派遣という働き方で、充実した生活を送るには「派遣社員ひとりひとりを大切に扱えるような会社に登録する」事が最も重要なことだと僕は思っています。