こんにちは、現役介護福祉士のさかもと ままる@mamaru0911です。
現在YouTubeで介護関連の動画も配信しています。
動画の方が分かりやすい話も多いので、是非ご覧ください!
以前はIT関係の会社を自身で起業し経営していましたが、43歳の時「無資格・未経験」で介護業界に転職し、現在は介護業界で今最も勢いのある介護派遣会社であり、トップクラスの高単価案件を豊富に持つ、コンプライアンスもしっかりとした優良派遣会社きらケアで「夜勤専従介護士」として働いています。
2020年1月に行われた「第32回介護福祉士国家試験」に無事合格し、現在は介護福祉士として有料老人ホームの派遣夜勤専従として働いています。
2020年5月17日の今日現在、日本は依然「新型コロナウィルス」感染拡大の猛威に晒されています。
未曾有の経済縮小の中、自らの仕事を失い失業してしまった方も多いと思います。
僕のような40代以降の中高年にとって「再就職」「転職」はそう簡単なものではありません。
僕自身介護業界に転職して4年目ですが、失業してしまった中高年の方には「介護業界」の仕事をオススメしています。
しかしながら40代50代での転職となると
「介護職は何歳まで働けるのか?」
と「定年」の年齢が気になるのも事実だと思います。
今日はそんな疑問を持つ方のために、派遣介護士として僕自身が介護施設で、実際に一緒に働いた「75歳」の同期介護士についてお話ししようと思います。
目次
「介護職は何歳まで働けるの?」
基本的には「介護職」「介護業界」にも「定年」はあります。
僕のような「派遣介護士」や、介護施設に直接雇用されている「正社員(常勤)介護士」の定年は、そのほとんどが65歳です。
しかし介護施設の「直接雇用」でも「正社員」ではなく「パート、アルバイト」の枠であれば「定年」の制限はその介護施設によって変わってきます。
実際に僕が「派遣介護士」として派遣された都内の有料老人ホームでは「健康に支障が無ければ」何歳まででも可という施設もありました。
つまり介護職という仕事は、その働き方を年齢によって変化させることによって、自身の健康状態さえ良好であれば「80歳」でも働くことが可能な職種なのです。
実際に介護施設で一緒に働いた75歳「同期」介護士の話
僕が「派遣介護士」として派遣された都内の有料老人ホームでの話です。
僕が月初からその施設に派遣されて初めての日、OJTとして正社員介護士が付いてくれました。
https://www.kaigoshibaby.com/entry/goodojt
その時その正社員介護士は
「今日はもう一人新人の方がいるので一緒にOJTをします」
とAさんを紹介してくれました。
その時はそこまで高齢だとは思わないくらい、シャキッとした中肉中背の男性でしたが後に話をしてみてびっくり、なんと御歳「75歳」というではありませんか!?
僕は「夜勤専従」派遣介護士としての配属でしたが、OJTとして日勤業務を2日間行いました。
その際の2日間、Aさんとは一緒でしたが介護職に対する向き合い方、真剣度は他を圧倒するものがありました。
Aさんはその直前に「介護職員初任者研修」を履修し終えたばかりの「介護職未経験者」であることは後に聞いて知ったことです。
Aさんが「75歳」で介護職に転職した理由
日勤のOJT自体は2日間で終わってしまって、その後Aさんとは僕の夜勤明け→Aさん早番、というシフトで一緒になることが増えました。
徐々に色々な話をするようになって、Aさんに聞いたことがあります。
「なぜ75歳になって介護職をしようと思ったんですか?」
するとAさんは
奥様に先立たれて数年、一人で家にいることが増え
- 何かしら生きがいを持たなくてはいけない
- 社会の役に立ちたい
そう思い立って仕事を探したところ、近隣のこの有料老人ホームの募集を見た、というのがきっかけだったと話してくれました。
65歳で定年を迎えるまでは、大手都市銀行の支店長まで努めた方でした。
人間的にもとても素晴らし方で、仕事への情熱も「さすが」の一言につきました。
Aさんはほんの一月ほどで他の介護士の信頼も獲得し、何より凄いと思ったのは利用者さんからも絶大な人気を誇ったという点です。
やはり歳が近いというのは気を許せるのかも知れません。
誰よりも勉強熱心だったAさんは、ぐんぐんと介護技術やノウハウを身につけ見ているこちらも大いに刺激を受けて勉強させて頂きました。
「凄い人」とは、本当に「何をしても」「何歳になっても」凄い人なのです。
Aさんの目標は「介護福祉士」
僕はその施設に一年近くいましたが、Aさんの介護士としての成長は眼を見張るものがありました。
さらにその仕事に向かう直向きな姿勢は、時間が経てば経つほどさらに情熱に溢れている気がしました。
ある日Aさんに今後の目標を尋ねると
「80歳までに介護福祉士の資格が欲しい」
とにこやかに答えてくれました。
僕は46歳で介護福祉士の資格を取得しましたが、きっと今頃Aさんは近い将来必ず介護福祉士の資格を取得することだと思います。
仕事を持つことの喜び
Aさんは事あるごとに
「仕事ができるって幸せだ」
と言っていました。
自分の今、目の前にある仕事に没頭できる姿勢は本当に見習うべきものでした。
「介護職」として働きながら、その自分の仕事に自信が持てない。
そう悩んでいる人は少なくありません。
世間では介護職を「底辺の仕事」と表現する人もいます。
しかし僕自身は、そう言った人たちの意見は一向に気になりません。
人にとっての「仕事」とは、その業種や職種や収入ではなく、
その仕事に向かう姿勢
がよほど重要だと思います。
今、目の前にある自分の仕事に満足できない人は、きっと別の仕事をしても満足いくことは無いでしょう。
「胸を張って」全力で介護職をしていると言い切れるAさんのような生き方に、僕は憧れます。
介護職は定年がなく一生働ける仕事
介護職には実に様々な「働き方」があります。
今の僕のように「派遣介護士」として働けば、ある程度の収入は稼ぐことが出来ます。
https://www.kaigoshibaby.com/entry/kaigohaken2020
また介護施設に「直接雇用」される「正社員介護士」という働き方では、派遣介護士のようにあちこちの介護現場に移動する必要がない安定感があります。
さらに社会で一般的な「定年」である65歳を過ぎても「パート、アルバイト」であれば自分の健康状態が許す限り働き続けることができるのが「介護職」「介護業界」の一つのメリット、特徴でもあるのです。
これから介護業界に転職を考えている人がいれば、ぜひこの辺の事情も含めて前向きに検討していただけると幸いです。