こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。
現在は【きらケア 派遣】で「夜勤専従介護士」として働いています。
43歳「無資格」「未経験」からの転職でも、介護職だけで月収40万円以上稼いでいる僕ですが、世間の介護職のイメージは「薄給」「低収入」であることは間違いありません。
「働き方」「働く場所」をよく考えれば、給料が安い仕事の代名詞と言われている介護業界でも、それなりに稼ぐ事は出来ると思います。
しかし介護職、介護士という仕事は「給料が安い」理由もあるのはまた事実だと思います。
今日は「介護職が給料が安い」本当の理由について説明します。
目次
「介護士の給料が安い」は改善されている?
「給料安い」「キツい」「汚い」「危険」の4Kと言われる介護職。
しかし実は近年、介護職の処遇は改善されつつあります。
厚生労働省による平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、平成29年度の介護職1年目の平均給料(月収)は260,420円と、平成28年度の232,560円を30,000円近く上回っています。
これは介護職員処遇改善加算によるところが大きく、働く施設によってまちまちなのも事実です。
2025年に全国で38万人の介護士が不足する
国もただ指をくわえて、日本の介護業界の崩壊を見ているわけではありません。
現場で働く介護士の全てが、介護職員処遇改善加算の恩恵を実感しているとは思いませんが、明らかに介護業界は「以前よりは」給料、収入の面でも少しずつですが上向いています。
現時点では僕の様な40代、50代でも介護職で「正社員」になることは簡単です。
しかし数年後、介護業界の処遇が上向き続けたら、今の様に「誰でも」正社員になれる時代は、万年人手不足の介護業界と言えども、終わりを告げるだろうと僕は思っています。
その理由は、現在「未成熟」の介護業界もいつかは「成熟」するという考えからです。
介護業界に関わらず「未成熟」な業界は必ず「成熟」の方向に向かいます。
僕は30年前から「飲食業界」に従事していました。
その頃の飲食業界は
- 労働環境
- 教育環境
- 賃金
全てにおいて「未成熟」でした。
しかし時間を掛けてですが、その未成熟な飲食業界も今や「成熟」業界に成りつつあります。
このように現在「未成熟」な介護業界でも、いつかは「成熟」業界になる、と言うのが僕の持論です。
介護職での年収400万円の壁
とは言え「介護業界」とりわけ「介護士」の仕事で、年収400万円を超えるのは「働き方」「働く場所」をよほど考えなくては難しいのが現実です。
特に東京都内で「年収400万円以下」では、結婚して一家を支えていくには心細い年収と言えるでしょう。
これから先、介護業界では間違いなく「処遇改善」がさらに行われていきます。
しかし「介護士」の仕事として、年収400万円を超えるには大きな壁があることには変わりは無いと思います。
ではいったいなぜ、介護職、介護士の仕事は世間一般の業界の仕事に比べて給料(収入)が低いのでしょうか?
介護士の生涯年収に関してはこちらの記事を参考にして下さい↓
介護士の給料が安い一番の理由
例えば僕の様に、有料老人ホームや特別擁護老人ホームなどの「老人介護施設」に勤務する場合、介護士の給料の出所は一旦介護施設に入る「介護保険料」が大きく左右します。
その「介護保険料」の割合が低い事が「介護士の薄給」の一番の原因と言う人もいると思います。
ある見方からすると確かにそうですが「介護保険料」の安さばかりに矛先を向けても実は何も生まないのでは無いかと僕自身は思います。
ネットでも多くの記事で、
介護士の給料の低さ=国のせい
という結論を見かけます。
それではただの愚痴に成ってしまいますし、介護保険料の安さは本質的な原因では無いと僕は思っています。
ではいったい「介護士の給料の低さ」の一番の原因は一体どこにあるのでしょうか?
それは介護士の仕事の専門性の低さにあるのでは無いでしょうか?
高収入な具体的な仕事
逆に世間で言う「高収入」の仕事を思い浮かべて下さい。
平成29年賃金構造基本統計調査によると、収入の高い職業ベスト5は
- 医師
- パイロット
- 大学教授
- 公認会計士
- 弁護士
となっていて、いずれも年収1,000万円以上となっています。
このランキングを見て気がつくことは、高収入な職業の全てに「専門性」があると言う事です。
多くの需要に対して「専門的な」技術や経験、資格があるからこそ「高収入」を得られるという訳です。
逆に言うと「誰でも出来る」仕事なのに「高収入」が稼げるはずがありません。
もし世の中にそのような仕事があるとすれば、それは「サギ」意外の何者でも無いはずです。
それでは「介護職」の中の「介護士」に「専門性」は無いのでしょうか?
介護職の資格の中で、唯一の国家資格である「介護福祉士」。
厚生労働省発表の介護福祉士の登録者数の推移によると、平成30年の国内介護福祉士の登録者人数は160万人を突破しています。
しかしこの数字は「介護福祉士」の資格を取得した人数なので現役で「介護職」に就いているかどうかは分かりません。
一説では現在「介護職」として働いている「介護福祉士」は全国で100万人に満たないとも言われています。
ちなみに年収トップの医師は、全国で30万人強、公認会計士、弁護士はそれぞれ3万人強の登録者数です。
登録人数だけ見ると、やはり介護福祉士は「高収入」の職業よりは圧倒的に人数が多い事が分かります。
それだけ介護福祉士の「資格を取得するハードルが低い」のは事実です。
しかしそれだけで本当に介護福祉士の「専門性が低い」と言えるのでしょうか?
介護福祉士の「専門性の低さ」について具体的にご説明します。
介護福祉士の専門性
僕自身、介護業界に入って今年で4年目になります。
実は僕は介護士(介護福祉士)の仕事そのものが「専門性」が低いとは思っていません。
介護士の仕事に「専門性」があるか無いかは、その介護士の「働き方」「意識の持ち方」にあると思っています。
例えば以前、こんな記事を書きました。
この記事の中で「食事介助」の際の「先行期」「認知期」について触れています。
人間は食事する際、咀嚼だけでは物を飲み込む(嚥下する)ことは出来ません。
咀嚼すると同時に、唾液と食べ物を混ぜ合わせる事が出来て初めて「飲み込む」事が出来るのが人間のメカニズムです。
つまり利用者さんの「唾液」が出ていない状態で、いきなり食べ物を口の中に入れる行為は「誤嚥」のリスクが非常に高いのです。
老人介護の中での「食事介助」で「先行期」「認知期」の重要性が分かっている介護士(介護福祉士)はかなり限られていると、僕は介護現場で実際に働いてみて感じています。
このような「介護に関する」知識が介護士(介護福祉士)の専門性なのです。
利用者さんに食事介助を行う前に、目の前の食事を説明する介護士は多いと思います。
しかしその介護士のほとんどが
と言った理由でしていることです。
確かに食事を「目で楽しむ」ことは重要です。
しかし食事介助において「先行期」は「利用者さんの唾液を出す」という身体的に非常に重要な役目を果たしているのです。
このように介護士の「専門性」は実に人によってムラがあります。
もちろんしっかりとした「専門性」を持って仕事に取り組んでいる介護士も存在します。
しかし残念ながら、現場で働く多くの介護士(介護福祉士)は「専門性」に欠けていると思わざるを得ないのが、現状の日本の介護業界の実体なのです。
僕自身「介護福祉士」受験の為「介護職員実務者研修」を取得しました。その内容についてはこちらの記事を↓
介護は家族でも出来る
介護福祉士は、実は介護医療に関して多くの知識を持っているはずです。
国家資格を取得している訳ですから、当たり前の話ですよね。
しかしその介護職唯一の国家資格「介護福祉士」の資格が、世間で評価されないかと言えば、上記で書いた様に「専門性」に欠けているからです。
介護とは実は「家族でも出来ること」です。
例えば自分自身の両親が、要介護状態になった時、多くの家庭ではその家族が「介護」を行います。
その家族の中で、専門的に「介護」を学んだ人はどれくらいいるのでしょう?
介護福祉士という国家資格を取得した以上、そのいわゆる「素人」である家族の方々と同じ介護をしていては「専門性」があるとは決して言えないと思うんです。
「高収入」である職業ランキングを思い出してみて下さい。
医師、パイロット、弁護士の仕事を「素人」であるご家族が出来るでしょうか?
出来ませんよね?
だから「高収入」の職業は「専門性」があるのです。
介護職、介護士の仕事も実は同じです。
「食事介助」は利用者さんの家族でも出来ます。
しかし「先行期」「認知期」のような、身体的、医療的知識があるとは限りません。
同じ「食事介助」でも、知識と経験があってこそ「介護の専門性」が発揮出来るのです。
介護職、介護士の給料が安い理由はその「専門性」の無さが一番大きな原因だと僕は思います。
しかし逆に考えれば、介護職の中でも「専門性」をもっと意識した仕事内容であれば、それは今現在の「低収入」「薄給」ではとても賄いきれないくらいの「収入」「給料」を得られる仕事だと思っています。
これからの時代の介護福祉士
2019年現在、国は「介護福祉士」の仕事内容を今までと変えようとしています。
過去から現在まで、利用者さんのケアプランはいわゆる「ケアマネージャー」が作成しています。
しかし介護の現場に入ってみると、この「ケアマネージャー」との連携が非常に難しいことが分かります。
実際の介護は、介護士(介護福祉士)が行うのに対し、その報告を受けたケアマネージャーがケアプランを作成する訳ですから、そこには誤解やタイムラグが発生するのは半ば当たり前の話です。
そこで国は今後の利用者さんの「ケアプラン」を「ケアマネージャー」ではなく「介護福祉士」に作成させよう、という動きが起こっています。
僕は先日「介護職員実務者研修」を受けて来ましたが、利用者さんとのアセスメン表や個別援助計画表の作成の仕方などに、かなり時間を掛けていました。
近い将来、介護業界で「ケアマネージャー」の仕事は無くなっていくと予想されます。
その分「介護福祉士」の仕事の範疇は広がり、より世の中で必要とされる存在になるのです。
そんなこれからの時代の「介護福祉士」は、専門性をしっかり持った優秀な介護福祉士であればあるほど、当然ニーズはある訳です。
今現在では「介護職」「介護士」は薄給、低収入、と言われています。
しかし今後は「介護福祉士」の中でも「高給を取れる人」「そうで無い人」が出て来てもおかしく無い時代に成るだろうと僕は思っています。
介護士の給料が安い本当の理由を知る重要性
介護職に従事している人の多くは「自分の収入が世間の他業種より低い」ことを知っています。
しかし介護職、介護士の収入が「なぜ安いのか?」を真剣に考えた事がある人は少ないのではないのでしょうか?
自分の職種の現状を、社会や国のせいにしているだけではもちろん何も変わりません。
介護職の収入の低さ、給料の安さの原因を知る事こそ、介護職としての収入を上げて行く方法だと僕自身は思っています。
僕自身は現在「派遣介護士」として働いています。
介護業界においては「派遣」は「正社員」よりも給料、収入は高いのが現実です。
では一体なぜ派遣介護士の給料、収入は「正社員介護士」よりも高いのでしょうか?
そういった「本当のこと」を知る努力をして、時代の先を読める人ほど今後の介護業界では収入はもちろん、立場的にも他の介護職より優位に立てると僕は考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護職、介護士が「低収入」「給料が安い」一番大きな理由は、その専門性の無さだと僕は思います。
しかしこれから日本は、世界でも稀に見る歴史的にもどこの国も体験したことの無い「超超高齢化社会」に突入していきます。
そこで最も需要のある仕事の一つが「介護士」の仕事なのです。
社会的ニーズが高まれば、当然同じ職種の中でも「勝ち負け」が出て来て当たり前です。
だからこそ近い将来、介護士(介護福祉士)は自分自身の専門性を生かした仕事ができる人は、それなりの対価がもらえる時代が来ると僕は思っています。
しかし今現在では、その専門性の有る無しに関わらず介護士(介護福祉士)の収入は、働く施設や組織によって一定です。
そうなるといかに優良な職場で働くかが、現在の介護職で働く上で重要な要素です。
僕が働く「きらケア」は、介護業界で今もっとも勢いがある会社であると僕は思っています。
僕が登録した3年前は、渋谷道玄坂のオフィスビルにありましたが、たった数年で渋谷ヒカリエに本社を移動した「レバレジーズメディカルケア株式会社」が運営しています。
「きらケア」は派遣介護士と正社員介護士、窓口はそれぞれ別々に構えています。
派遣であれば【きらケア 派遣】。日勤時給1700円以上の案件や、夜勤日給30000円に近い案件等を多数持っています。下の公式HPでチェックしてみて下さい。
正社員介護士に成りたければ【きらケア正社員】がおすすめです。月収30万円以上の優良案件を多数持っていて、あなたに合った職場をサポートしてくれます。
きらケアでは「派遣」でも「正社員」でも登録すると、専任のコンサルタントがあなたの転職を徹底サポートしてくれます。
万が一就職後に「自分と合わないかも…」と思っても、コンサルタントが就職後のサポートまでしてくれます。転職初心者でも安心して利用することが出来ます。
もちろんどちらの登録も完全無料でお金は一切掛かりません。以前の僕の様に「無資格」「未経験」でも無料で取得できる資格まで用意されているので、是非コンサルタントにご相談下さい。
介護業界は未曾有の「成長産業」です。
近い将来、今よりさらに社会的地位も収入も高騰する事が予想されます。
今から介護業界に転職してスキルを高めておけば、来るべき日本の「超超高齢化社会」で活躍出来る事は間違いありません。
良からぬ「ブラック」な噂も絶えない介護業界です。
転職はくれぐれも「優良」な介護求人会社を選んで下さいね。