こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
現在YouTubeで介護関連の動画も配信しています。
動画の方が分かりやすい話も多いので、是非ご覧ください!
僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。
現在はきらケアで「派遣夜勤専従介護士」として都内の有料老人ホームで働いています。
介護職として働いていると、「介護福祉士」の資格取得を目標にしている人がごく一部であることに気がつきます。
その最大の理由は
という金銭的なものです。
介護職で唯一の国家資格である「介護福祉士」
その資格を「取ろうか」「取るのを辞めようか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
僕自身は2020年1月26日に行われる第32回(令和元年度)の介護福祉士国家試験を受験する予定です。
今日はなぜ僕が介護福祉士の国家試験を受験するのか?
というお話をしようかと思います。
介護福祉士の受験資格
介護職として唯一の国家資格である「介護福祉士」は次の3つのルートから受験できます。
- 福祉系高校卒業ルート
- 養成施設卒業ルート
- 実務経験ルート
【①福祉系高校卒業ルート】
国が定める福祉系高校に入学、卒業した人は介護福祉士の国家資格の受験資格が得られます。
✳︎平成21年以降に入学された方には「実技試験」は免除されます。
【②養成施設卒業ルート】
介護福祉士養成施設とは、厚生労働省が定める4年制大学、短大、専門学校
などに分かれます。入学には高卒の資格が必要になります。
卒業した人は介護福祉士の国家資格の受験資格が得られます。(令和4年度以降の卒業者は国家試験を受ける必要があります)
【③実務経験ルート】
僕も含めた多くの社会人が「介護福祉士」の国家資格を受験するには通常このルートを選択することになります。
介護を専門とした施設での3年間の実務経験(1095日以上、かつ540日以上従事)と、介護職員実務者研修の受講が必須となります。
なお「実務経験」に関しては、介護施設のみが対象となり「看護助手としての病院勤務は介護福祉士受験に関する実務経験にカウントされない」という情報もありますが、僕の場合は看護助手のキャリア期間もしっかり「実務経験」としてカウントされました。
実務経験ルートで介護福祉士の受験を考えている方には、とても重要な項目だと思いますので、雇用されている病院や派遣会社へ直接お問い合わせをした方が良いと思います。
介護福祉士の受験方法
介護福祉士の国家試験は、毎年1月に行われる年に一回のみです。
受験をしたい場合、これも毎年6月下旬頃から公益財団法人社会福祉振興試験センターに入試に必要な願書の郵送を申し込みます。
その際に必要なものが
- 実務経験証明書
- 介護職員実務者研修終了証明書
の二点です。
①に関しては雇用されている介護施設や派遣会社からの証明書発行が必要です。
入試の申し込みは6月下旬〜9月上旬までなので、最悪8月までの実務経験で要件を満たす方でも申し込みを遅らせれば可能になる場合があります。
②に関しても救済措置がありますが、基本は7月までには取得しておいたほうが無難だと思います。
無事上記二点の書類が揃えば、必要事項を記入して試験センターに書類を郵送するだけです。
受験票は12月上旬には順次郵送されて来ます。
なぜ現役介護職は介護福祉士を受験しないのか?
僕自身は3年半前に介護業界に転職した時から「介護福祉士の資格を取ろう」と心に決めていました。
しかし実際に介護職として現場で働いてみると、必要実務経験の3年が過ぎても一向に介護福祉士の資格を取ろうとしない人が意外と多いのに驚きました。
その最大の理由は
という金銭的理由です。
確かに現在の介護業界では、初任者研修(実務者研修)持ちの人と介護福祉士の資格取得者との給料の差はそれほど大きくはありません。
例えば都内のパートの場合
初任者研修 時給:1,200円
介護福祉士 時給:1,300円〜1,400円
と言うようなイメージです。
介護業界で唯一の国家資格である「介護福祉士」の資格を取得しても、時給は100円しか違わないと言うと確かにインパクトは薄いと言わざるを得ません。
介護福祉士の資格を取得するには、実費で「介護職員実務者研修」の資格も取得しなくてはいけません。
通うスクールににもよりますが、都内の場合取得に10万円前後掛かってしまうケースもあります。
時間とお金を掛けて「実務者研修」の資格を取得し「介護福祉士」の資格を頑張って取ったとしても、実際の給料や待遇に結び付かないのであれば、「介護福祉士の資格は取らない」という選択をする人が多くても頷けます。
そんな中、僕は迷わず介護福祉士の資格を取得しようと思い行動してきました。
一体僕がなぜ、介護福祉士の資格を取得するのか?
その理由を次の項で説明します。
僕が介護福祉士の資格を取得する理由
何度も重ねて書きますが「介護福祉士」の資格は介護職で唯一の国家資格です。
ちなみに世間で言う「介護士」とは「介護福祉士」の国家資格を所持している人だけに与えられる名称独占資格です。
僕のブログは「介護士ベイベー」というタイトルですが、現時点で僕が主有しているのは「介護職員実務者研修」という認定資格に過ぎません。
字面的に座りが悪いので「介護士ベイベー」というネーミングにしましたが、僕自身の経歴を重ねるなら、本来「ヘルパーベイベー」というネーミングが正しいのです。
「介護職」と名乗る事は問題ありませんが「介護士」と名乗れるのは「介護福祉士」の資格保持者だけなのです。
最近はブログやtwitter、Youtubeなどで「介護士」と名乗る人が多く発信しています。
それ自体は業界の活性化として非常に喜ぶべきですが、介護福祉士の資格が無いのに「介護士」という表現は実は大きな誤解を生むと僕は思っています。
そんな当事者である僕自身の実務経験がいよいよ規定に達し、ついに「介護福祉士」を受験出来るまでになりました。
僕も含めてWEBメディアで介護を語るのであれば、最低「介護福祉士」の資格は所有すべきだと僕は考えます。
またこの記事でも書きましたが
介護福祉士の資格は、介護業界の中だけで利用するものではありません。
むしろ介護業界内で正当に評価されていない現状を考えると、介護業界以外で「介護福祉士」の国家資格は有効であると僕は考えています。
世間の多くの業界や企業は、この先も増え続ける「高齢者マーケット」に大きな関心を寄せています。
あらゆるビジネスが「介護」と向き合ったとき「介護を知るスペシャリスト」が必ず必要になります。
そのスペシャリストこそ「介護福祉士」なのでは無いでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護業界で介護職として働く上で「介護福祉士」の資格を「取ろうか取るまいか悩んでいる」という人がいたら、僕は「迷わず取る」ことをお勧めしています。
一社会人として世間に出た時に、自分の価値や実績を証明するものは実は意外と多くありません。
例えば一部上場企業の部課長クラスの仕事をしている人でも、その仕事を辞めてしまうと、途端に世間に対して「自分の価値」を証明する手段を断たれます。
世間の自分を知らない第三者に、自分の価値を証明する一番簡単な方法は「有資格者」になることです。
しかも「民間資格」「認定資格」ではなく「国家資格」を所持することこそ、世間へのアピールになるはずです。
確かに現在の介護業界では「介護福祉士」の資格をコストと時間を掛けて取得する意味は無いかもしれません。
しかし近い将来、必ず僕は世間の「介護福祉士」に対する需要が今より高まると確信しています。
実際「介護福祉士」の国家資格の受験概要は年々複雑に、取得が困難になってきています。
今なら「実務経験3年」と「実務者研修修了」という二点だけで受験が可能です。
まだまだハードルが低い今のうちに、ぜひ「介護福祉士」の資格を取得しておくべきではないでしょうか?