こんにちは、現役介護福祉士のさかもと ままる@mamaru0911です。
現在YouTubeで介護関連の動画も配信しています。
動画の方が分かりやすい話も多いので、是非ご覧ください!
以前はIT関係の会社を自身で起業し経営していましたが、43歳の時「無資格・未経験」で介護業界に転職し、現在は介護業界で今最も勢いのある介護派遣会社であり、トップクラスの高単価案件を豊富に持つ、コンプライアンスもしっかりとした優良派遣会社きらケアで「夜勤専従介護士」として働いています。
2020年1月に行われた「第32回介護福祉士国家試験」に無事合格し、現在は介護福祉士として有料老人ホームの派遣夜勤専従として働いています。
今年の介護福祉士国家試験でに無事合格し、晴れて「介護福祉士」になった僕ですが、世間では「介護ヘルパー」と「介護福祉士」との違いが、いまいち混同している傾向があります。
本当のところ「ヘルパー」と「介護福祉士」との具体的な違いはどう言ったものなのでしょうか?
今日はそのポイントを現役介護福祉士である僕が解説します。
目次
ヘルパーと介護福祉士の違いとは?現役介護福祉士が徹底解説する
結論を先に言えば、ヘルパーと介護福祉士には大きく以下のような3つの違いがあります。
- 仕事の範疇の違い
- 雇用条件の違い(金銭面)
- 社会的立場の違い
ヘルパーも介護福祉士も「介護職に従事する」と言う点では同じ業種に当たります。
しかしその所有資格によって、仕事の内容や給料、社会的な立場など大きな違いがあります。
以下にて詳しく解説していきます。
ヘルパーと介護福祉士の違い①「仕事の範疇」
一般的に「介護ヘルパー」と言うと、その所有資格は「介護職員初任者研修」(旧ヘルパー2級)になります。
これは僕自身も以前取得した資格ですが、介護業界で働く上でもっとも基本的な資格になります。
「介護職員初任者研修」の資格を取得すれば、介護業界でのほとんどの仕事に就けると言っても過言では無いほど有益な資格です。
では「介護職員初任者研修」の資格と「介護福祉士」の資格との最大の違いは何でしょうか?
それは「認定資格」か「国家資格」か、と言う点です。
介護職員初任者研修の資格は、あくまで「認定資格」です。
資格を取るまでに必要な学習項目も、介護福祉士の国家試験と比べるとかなりかい摘んだ物になります。
具体的に言うと、介護福祉士は「医療」に関わる部分も知識として有している国家資格です。
その為「介護職員初任者研修」を有す「ヘルパー」とは仕事の範疇が大きく変わってきます。
一般的な話ですが「初任者研修」の資格は「在宅」「居宅」の比較的自立度の高い高齢者の日常生活の「サポート」を行う仕事が多いです。
入浴介助、排泄介助のような身体介助と言うよりは、買い物や掃除などまさに「生活援助」が中心の仕事に最適な資格が「初任者研修」です。
一方「介護福祉士」の資格を有する人は、介護施設などに入居している「比較的自立度の低い」高齢者の「身体介助」を中心に仕事をすることが多いです。
中には「胃ろう」や「酸素吸入」などを伴って寝たきり状態の利用者も少なくありません。
いわゆる「全介助」である利用者のケアを行いながら、万が一利用者に特変があった場合、速やかに医療職に中継できるスキルも「介護福祉士」には求められます。
もちろん以前の僕のように「介護職員初任者研修」の所有資格でも、有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの「介護施設」で働くことも可能です。
しかしその場合「介護福祉士」は他の介護職を教育できる資格である為に、多くの場合は「介護福祉士」の指示やリーディングを元に働くことになります。
このようにヘルパーと介護福祉士とでは「仕事の範疇」に違いがある、と言えるでしょう。
ヘルパーと介護福祉士の違い②「雇用条件の違い」
当然のことですが「ヘルパー」である介護職員初任者研修の有資格者と、介護福祉士の有資格者とでは、介護現場での収入が違います。(介護現場によっては同じ場合もあります)
介護施設の場合「介護保険法」によって、国家資格である「介護福祉士」を雇うことによって介護保険から「介護職員処遇改善加算」としてお金がもらえることになります。
ですから「介護士」を雇う場合「初任者研修」持ちの人材を雇うとりも「介護福祉士」持ちの人材を雇う方が、介護施設にとっては有利になる場合もあります。
その為現在の介護業界では「介護福祉士」の国家資格を有している人材は、雇用条件上有利であると言えると思います。
介護現場にもよりますが、職種が同じ「介護職」「介護士」である場合、介護福祉士持ちの人材の方が、月収にして数万円給料が高い場合がほとんどです。
このように「ヘルパーと介護福祉士」では「雇用条件に違いがある」と言えるでしょう。
ヘルパーと介護福祉士の違い③「社会的立場の違い」
認定資格である「介護職員初任者研修」を有する「ヘルパー」と「介護福祉士」の国家資格を有する介護福祉士とでは、その社会的立場の違いもあります。
「介護福祉士」と言う呼称は、「医師」や「弁護士」と同じく、有資格者以外は使用してはいけないと言う法律もあります。
例えば賃貸アパートの契約時に、職業を書く欄がありますが大家さんによっては「ヘルパー」か「介護福祉士」かによって、その印象が大きく変わる場合もあります。
国家資格とは「国が認めた」資格です。
仕事以外の私生活の面でも、当然その「国家資格」に見合った人間でなければいけません。
「ヘルパー」だから適当で良いかと言えばそうではありませんが、個人的には「国家資格保持者」である以上、社会的にも真っ当な人生を送るべきだと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現在の世の中では「ヘルパー」と「介護福祉士」の違いをはっきりと認識している人はごく僅かだと思います。
しかしこの先日本は、世界でも稀に見る「超超高齢化社会」に突入していきます。
そんな時代に最も活躍するのが「介護福祉士」と言う職種と資格です。
これから介護業界に転職しようと考えている方や、すでに介護業界で働いていて将来「介護福祉士」の資格受験を考えている方は、迷わず目指すべきキャリアだと思います。
現在「ヘルパー」として働いている方も、介護福祉士の資格を取得すればキャリアアップは確実ですし、何より自分の知識や仕事の範疇が大幅に拡大します。
是非「介護福祉士」の資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?