こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
現在YouTubeで介護関連の動画も配信しています。
動画の方が分かりやすい話も多いので、是非ご覧ください!
僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。
現在は介護業界で今最も勢いのある介護派遣会社であり、トップクラスの高単価案件を豊富に持つ、コンプライアンスもしっかりとした優良派遣会社きらケアで「夜勤専従介護士」として、またカイゴジョブで紹介してもらった「日勤パート介護士」としてWワークをしています。
現在は介護職だけで、月収40万円以上稼いでいます。
※僕が未経験で登録した介護派遣会社はベネッセMCMでしたが、現在ではきらケアに介護派遣会社を変更しています。僕が介護派遣会社を移った理由に関してはこちらの記事を読んでみて下さい。
https://www.kaigoshibaby.com/entry/goodbye-mcm
派遣介護士ではなく「正社員介護士」「常勤介護士」としての転職なら、断然「きらケア 正社員」がおすすめです!
43歳の時に「無資格・未経験」で飛び込んだ介護業界。
早いもので今年の7月には丸4年が経とうとしています。
僕が介護業界に転職した理由の一つは
経験次第で国家資格が取得できること
でした。
20代の前半から起業してビジネスを始めた僕にとって「国家資格」には遠い憧れがありました。
経営者となって事業を行なっていくと、専門職としての「スペシャリスト」よりも、全体を管理できる「ゼネラリスト」の資質や経験が求められます。
当然僕も43歳で自分の作った会社を辞めるまで「ゼネラリスト」としてのキャリアしか築いて来ませんでした。
そんな僕は心のどこかで「スペシャリスト」「有資格者」を尊敬していましたし、強い憧れがあったのです。
43歳当時、僕自身が残りの人生で成し遂げてみたいもの一つは「国家資格」を取得することでした。
介護職に就き、経験を積むことによって
介護業界唯一の国家資格「介護福祉士」を受験、取得することが可能になります。
介護業界に転職した4年前に、僕の当面の目標は「介護福祉士」の資格取得にありました。
その目標である「第32回介護福祉士国家試験」の受験を先日の2020年1月26日に終えました。
今日はそんな僕が実際に実践した「介護福祉士受験に一発合格する勉強法」を記事として書いてみます。
2021年に行われる「第33回介護福祉士国家試験」以降の受験しようと思っている方の役に少しでも立てば幸いです。
合格発表は3月なのでまだ合否は分かりませんが、自己採点で100点ほどだったのでまず合格と考えてこの記事を書いています。
万が一不合格の場合は、また来年受けます笑
【追記】
2020年3月25日に行われた合格発表で、無事合格する事が出来ました!
これによりブログ、SNS等のプロフィールを「介護福祉士」とさせて頂きました。
目次
介護福祉士国家試験とは
介護職=介護福祉士
世間ではというイメージが強いですが「介護福祉士」とは「介護福祉士国家試験」に合格した人だけが名乗れる名称独占資格です。
- 介護福祉系唯一の国家資格
- 身体介助、介護に加え「医療」の一部も携わることが許される(経管栄養、喀痰吸引等)
- 「医師」「看護師」同様に名称独占資格
介護福祉士の受験資格や取得のメリット等に関しては、こちらの記事を参照して下さい。
ざっくり言うと「介護福祉士」とは、
「介護職の現場で3年以上実務経験があり、介護職員実務者研修を修了している人」
が受験可能な国家資格です。(実務経験ルートの場合)
この「実務経験3年」と言うのが実はハードルが高いです。
僕の場合もこの「3年」をようやくクリア出来たので、2020年1月26日の試験をようやく受ける事が出来たと言うことになります。
第32回介護福祉士国家試験を受けた感想
第32回介護福祉士国家試験を受けたほとんどの人がそうであるように、僕も今回の受験が初めての経験です。
ですので今回受けた「介護福祉士国家試験」の感想、と聞かれると過去問との比較でしかなくなります。
僕は今回の受験に際して「第31回」「第30回」と過去2年分の過去問を解きました。
それに比べると、2020年に行われた「第32回」の介護福祉士国家試験は
「午前中の問題は簡単に」
「午後の問題は難しく」
なっていたように個人的には感じました。
あくまでも個人的な感想ですが、過去の2年はもう少し満遍なく「普通の問題」と「簡単な問題」が入り混じっていたような体感でしたが、第32回の今年は「午前中の試験」がやたらと簡単で、その分「午後の試験」に難易度が高い問題が多かった気がします。
まあ全体をならして75点〜80点位とれば合格ラインなので、あまり気に留める必要はないと思います。
実務者研修は介福試験にどれだけ貢献するのか?
平成29年1月に実施された「第29回」介護福祉士国家試験より「介護職員実務者研修」の修了が義務化されました(実務経験ルートの場合)
その為「介護福祉士国家試験」を受験するほとんどの人が「介護職員実務者研修」の講習を修了している事だと思います。
介護職員実務者研修は、通うスクールによって指導の仕方がまちまちなので、一概には言えませんが少なくとも僕の場合は介護福祉士の試験に直結するほどの勉強はしなかったように思います。
僕は昨年2019年の1〜2月辺りで実務者研修を受講しましたが、実はその時習った知識はほとんど覚えていませんでした。
そもそも実務者研修は、そのカリキュラムの大半「ケアプラン」「介護過程」に関わるものなので、介護福祉士試験の全ての範囲を網羅したものではありません。
スクールでは先生が「ここは介護福祉士試験に出るよ」と言ってくれた場所は少しはありましたが、その全てをその場で覚えこむのは難しかったと思います。
とは言え試験の内容とかぶる「医療」カテゴリー「経管栄養」「喀痰吸引」などは実務者研修が大いに役立つと思います。
介護福祉士試験は毎年1月なので、なるべくそれに近くさらに受験資格から漏れない日程で受講するのが得策だと思います。
介護福祉士受験の為の勉強法
これは本当に個人差があると思いますが、僕の場合は
- ミニ参考書1冊
- 過去問2年分
のみを今年の1月に入ってからやりこむ事で充分でした。
ちなみに僕が使った参考書はコレです。
ポイントが良くまとめてありコンパクトで、ページ数も少なく読み進め易いです。
試験のある1月に入ってからは、電車の中などで読み返しました。
2021年版もそのうち出版されるでしょうから、この一冊は是非読んでいた方が良いと思います。
さらに過去問集を買って、2回ほど本番同様の時間設定をして通してやってみました。
最近は無料アプリなどでも過去問が出回っていますが、時間的な体感も得られるので、一度は本番同様の紙ベースでやっていた方が良いと思います。
介護福祉士国家試験一発合格のコツ
僕は介護福祉士国家試験に向けて、上記の2点しか勉強しませんでした。
しかし現段階で自己採点をすると100点近くは取れているので勝手に安心してこの記事を書いています。
介護福祉士国家試験に向けて「勉強法が分からない」という方に向けて試験のコツをお教えしましょう。
下の例題を見てください。
<総合問題1>
次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事例〕
Lさん(78歳、女性)は一人暮らしをしている。「もったいない」が口癖で、物を大切にし、食べ物を残さないようにして生活している。
半年前、脳の細い血管が詰まっていることがわかり、入院して治療を受けた。左半身にしびれがあり、右膝の変形性関節症(osteoarthritis)で痛みもあったために、介護保険の申請をしたところ、要介護1になった。
家事はできるだけ自分でしたいという希望から、週に2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、掃除と調理を訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒にしている。
問題114
Lさんが入院するきっかけになった脳の疾患として、適切なものを1つ選びなさい。
1 ラクナ梗塞(lacunar infarction)
2 くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)
3 慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)
4 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
5 高次脳機能障害(higher brain dysfunction)
解答:1
解説:脳の細い血管が詰まることを、ラクナ梗塞と呼びます。脳卒中のなかの脳梗塞。脳梗塞のなかのラクナ梗塞という構造です。
上記の問題は2020年に行われた第32回介護福祉士国家試験の問題です。
問題114ですが脳の疾患を問うています。
この問題ですが、正解である「ラクナ梗塞」という言葉を知っている人は少ないのでは無いでしょうか?
この問題のポイントは「脳の細い血管が詰まっている」というワードにあります。
問題114の選択肢の中をよく見ていきましょう。
それぞれの疾患の原因を書き出すと
2 くも膜下出血(くも膜という膜の出血)
3 慢性硬膜下血腫(硬膜と脳の隙間に血がたまる)
4 正常圧水頭症(脳室内の過剰な脳脊髄液貯留)
5 高次脳機能障害(脳が部分的に損傷された)
以上のようになります。
つまり「ラクナ梗塞」という言葉を直接知らなくても、他の選択肢の知識があれば「細い血管」が関連するのは「ラクナ梗塞」以外にあり得ない、という結論が出ます。
まさにここが介護福祉士国家試験に一発合格する為のコツで、直接正解が分からなくても選択肢への知識があれば、消去法で正解を導き出せる、という事なのです。
つまり今後行われる第33回以降の介護福祉士国家試験は、どんな問題が出題されるか分かりません。
しかしどんな答えを求められるにせよ、その選択肢の内容を把握さえしていれば怖くは無いという事です。
「どこから勉強したら良いかわからない」
という人は、上記したような参考書を一冊手に入れて、最初から順に覚えていけばいいのです。
その覚えた事が直接問われなくても、選択肢の中に登場する事が多々ありますので知識が増えれば増えるほど点数に結びついてきます。
その辺りのポイントをつかむ事が、介護福祉士国家試験で「一発合格」するコツだと僕は思います。
介護福祉士試験で暗記すべき項目
僕自身が介護福祉士国家試験を実際に受験してみて、暗記すべき項目はどこであるか実感しました。
- 法律関係
- 疾病の原因関係
- 疾病と食べ物の因果関係(摂るべき物、摂ってはいけない物)
- マズロー、ジョハリの窓など人物関
- 制度関係
上記は知っていないとどうにも出来ないので、試験直前にでも覚えておくべきだと思います。
逆に言えば上記以外は、日頃介護施設に勤めているような人にとっては常識な問題ばかりなので、それほど苦労する事は無いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
重ねて書きますが「介護福祉士」は介護職で唯一の国家資格です。
この資格を有する事で、劇的な収入の増加が見込めるかと言えばそうでは無いかも知れません。
しかし来るべき日本の「超超高齢化社会」にとっては、今後ますますニーズが高まる資格であることは間違いないと思います。
「国家資格」という響きの割には、受験さえすれば70%ほどは合格するという難易度低めの資格でもあります。
今後の未来を考えると、今のうちに取得しておくのが懸命だと思います。
2021年1月に行われる「第33回介護福祉士国家試験」以降を受験される方には、是非この記事が少しでも役に立てれば幸いです。