介護 転職

60代70代?介護職は何歳まで働ける?高齢介護士として働く為の3つのポイント

こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。

現在はきらケアで「派遣夜勤専従介護士」として都内の有料老人ホームで働いています。

先日したこのツイートが伸びています。

「万年人手不足」である介護現場では、60代や70代の現役職員が多数働いています。

そんな彼らの実際の働きぶりや、介護現場での扱われて方、さらに介護職として現実は何歳まで働けるのか?など、今日は「介護職として働く高齢者」について書いてみようと思います。

60代70代の高齢者でも介護職として働けるのか?

多くの介護事業書では、一般業界の会社と同じ様に「65歳」定年制を設けている所がほとんどだと思います。

ですので「常勤」「正社員」の介護職として働くのであれば「65歳」が一つの目安になると思います。

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しかし「パート」や「派遣」のような「非正規雇用」となると話は別です。

実際に僕が働いて来た「有料老人ホーム」の中には、最年長で73歳という女性の介護士がいましたし、彼女は現在でも夜勤業務までこなしています。

介護業界は空前の人手不足です。

超売り手市場である介護業界には、自身の本業を定年後「セカンドキャリア」として入職する60代以上の方も少なくありません。

年齢に関わらず「健康」であれば、介護職として充分働く事は可能です。

しかし60代70代の人が「無資格」「未経験」でいきなり務まるほど、介護職は甘い物ではないかも知れません。

実際に彼らの働きを介護現場で見て来た僕が、高齢者が介護職として働く上での「3つのポイント」をご説明します。

【ポイント1】まずは身体が動くかどうか

なんといっても僕が働く「有料老人ホーム」などの施設介護職は、利用者の介助に「体力」を必要とする場面が多々あります。

排泄介助ひとつとっても、利用者の身体の向きを変える必要があったり、何かと自分自身の筋力を必要とする仕事なのです。

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ベッドから車イスへの移乗や、入浴介助になればさらに自分自身の「体力」「筋力」を必要とするでしょう。

そのような仕事に堪えられる「心身ともの健康」が必要とされるのは、実は当たり前のことです。

現在の60代70代の方々は、見た目もさることながら体力的にも若々しい人が多いという印象です。

ご自身の体力に自信がある方であれば、なるべく自分に負担の少ない所から仕事を始める事をおすすめします。

【ポイント2】仕事の内容を覚えられるか?

介護職に限らず、新しい仕事や未経験の仕事を始めたらまずは仕事の内容を一から覚えなくてはいけません。

介護職も最近になって、介護記録などのIT化が進み「パソコン」「タブレット」での入力が必要になってきている介護現場が増えています。

介護施設での仕事は多岐に渡ります。

その全てを把握しつつ、自分が未経験のパソコン等のスキルも多少は覚えて行かなくてはいけません。

人間歳を取れば、身体だけでなく頭も動かし辛くなってきます。

その環境に「慣れ」さらに自分の物にするんことは若いときの何倍もの努力が必要になると思います。

しかし僕が今まで同僚として働いて来た60代70代の介護職の人々は、皆そのハードルを越えて来た人ばかりです。

かなりの苦労は伺えましたが、必死の努力と費やした時間が彼らの自信にも繋がっているように見えました。

「齢的に難しいかも…」と自分で決めつけてしまっては何も出来ません。

いくつになっても「挑戦する」「チャレンジする」という前向きな気持ちを持って取り組める人であれば、きっと介護職でも務まるはずだと僕は思います。

【ポイント3】職場の人間関係に耐えられるか?

介護職と言う業界は、まだまだ未成熟で閉ざされた業界です。

その為に職場の人間関係に悩む人も少なくありません。

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ただでさえ人間関係が難しい職場が多い介護業界ですが、60代70代として新しく入職すると、その風当たりが強い職場も僕は実際に目にして来ました。

介護業界は20代30代で管理職に成る人もいます。

そのような「若者」達は、60代70代の人材の働きぶりを見て「イライラ」するのも分かります。

しかし他の介護職がいる目の前で「もっと急げ」とか「なんでそんなに時間がかかるの?」など露骨に叱責する人達も僕は見て来ました。

そのような「未熟」な人材でも管理職として務まってしまう「未熟」な業界が介護業界の特徴でもあります。

もし仮にそのような介護現場に当たってしまった時、「派遣社員」であれば派遣会社の担当者に相談出来るので心強いと思います。

https://www.kaigoshibaby.com/entry/consultant

逆に「パート」などの直接雇用で契約した場合は、職場にひとりでも見方に成ってくれる人を探しましょう。

人間ひとりで考えても何も解決出来ないことが多いです。

人間関係に悩んだら、他人の力を借りるのが一番の近道だと思います。

なぜ介護職の若者達は高齢職員を邪見にするのか?

特に20代30代の若手職員が管理職に成った場合、高齢な介護職員を邪見に扱う場面を僕は多々目にして来ました。

その最大の理由は、彼らは自分自身と60代70代の人材と同じような目線でしか見ていない、ということです。

20代と60代とでは、体力的にも精神的にもまるで別物であるということは、ある程度歳を取れば誰でも分かる事です。

しかし「歳を取った事が無い」20代30代の若者達には、その身体的変化が理解出来ていません。

その為に「何度言ったらわかるの!」というような言葉が平気で職場内で出てしまいます。

介護職の基本は、いかに相手の立場に立ってものを考えるか?という事だと僕は思います。

「自分が歩けなかったrどうだろう?」とか「自分が認知症になったらどうだろう?」とかをリアルに想像し、利用者の立場に立ってみて初めて「適切な介護」が可能になります。

介護現場で高齢介護職をいじめているような介護士は、本当の意味での介護を理解していないのです。

2025年全国で38万人の介護士が不足する

と言われています。

介護業界全体で考えると、60代でも70代でも介護職の働き手であれば非常に大切な人材なのです。

そのような貴重な人材を小さな事で責め立てるよりも、出来ることを手伝ってもらうだけで充分では無いでしょうか?

そのような「高齢スタッフ」をいかにして戦力にするか。

それ自体が「管理職」として試される力量なのです。

介護業界で若くして管理職に就く方は、是非そのような理念を持った立派な管理職に成って欲しいものです。

60代70代でも働きやすい仕事

以上は僕自身が働く「施設介護士」としての仕事の特徴でした。

しかし介護職の仕事は「施設介護士」だけではありません。

中にはもっと体力的に、精神的に気軽にできる職種もたくさんあります。

例えば「デイサービス」であれば、夜勤無しの日中帯の仕事ですし事業所によっては「自立した」利用者が多い業種なので、介護職初心者には向いている業種です。

他にも介護施設の「運転手」「ドライバー」のような仕事もあります。

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介護業界には、あなたが想像している「介護士」以外にも多くの仕事があります。

ご自身の年齢やライフスタイルに合わせて「働きやすい現場」を是非選んでみて下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

介護業界は、正規雇用にこだわらなければこの先の時代「75歳」でも「80歳」でも働ける業界になっていくことが予想されます。

現実的に圧倒的人手不足の介護業界は、セカンドキャリアとしても人気があります。

しかし実際の介護現場では、高齢スタッフに強い風当たりもあります。

決して無理せず、なるべく自分に合った職場を探す事が大切です。

あなたの力を介護業界が求めています。