介護技術

「できる介護士」の5つの要素とは?現役介護職の意見をまとめてみた

こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。

僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。

現在はきらケアで「派遣夜勤専従介護士」として都内の有料老人ホームで働いています。

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僕は介護職に転職するまで、介護医療とは全く無縁の一般社会で自ら起業して会社を経営していました。

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僕自身、社会人としての経験から言うと自分の仕事をする以上

「(仕事が)できる人になりたい」

と常に思って来た様に思います。

むしろ仕事をする以上、自分の仕事に関して「向上心」を持って取り組むのは半ば当たり前の事だと思います。

しかし介護業界に転職してみて

「できる介護士」

を目指した僕ですが、世間や業界内で認められている「できる介護士」という指標が実に曖昧なような気がしてなりません。

今日はTwitterでのフォロワーの皆さんの意見を取り入れながら

「できる介護士」

とは何か?

について書いてみようと思います。

「できる介護士」の定義とは?

Twitterでこんな質問をフォロワーの皆さんに投げかけてみました。


非常に多くの方々からコメント、リツイート、いいねを頂き誠にありがとうございます。

頂いたコメントの中から、いくつか引用させて頂きます。

当たり前ですがまずは「利用者に寄り添うことができる」介護士ですよね。

介護職である以上、利用者ファーストは当然ですし「できる介護士」の基本の1つだと思います。

「知識」「技術」「経験」を持って、現場で活かせる人。という意見も多く頂きました。

「明るさ」「笑顔」「責任感」についての言及も多かったです。

介護職と言う人と人が関わる仕事柄、必要な要素の1つですよね。

「信頼関係」というワードも目立ちました。

まさに僕がこの記事でも書いた様な内容ですよね。

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「時間の使い方」に関しても意見が多かった項目です。

ケアに掛ける時間に関しては、現実的に介護現場では非常に重要な要素になると僕も思います。

かなり多かった意見が、利用者やそのご家族だけでなく「同僚」「チーム」を大切に出来たり気を配れる人、という意見でした。

僕自身、介護職の中で秀でる事が出来る人は「リーダーシップ」が取れる人であると思っています。

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以上、皆さんのご意見をまとめると「できる介護士」の定義とは…

できる介護士の定義
  1. 利用者に寄り添う事ができる人
  2. 「知識、技術、経験」を持って現場で活かせる人
  3. 「明るさ、笑顔、責任感」を持てる人
  4. 関わる全ての人と「信頼関係」が築ける人
  5. 利用者だけでなく同僚やチームを大切にできる人

と言う事になります。

これぞまさに「できる介護士」を構成する5つの要素と言えるのではないでしょうか?

この記事を読んでいる介護職の皆さまは、いくつ当てはまりましたか?

「できない」介護士の定義とは?

これはもう書くまでもなく、上記した「できる介護士」の定義の真逆を行っている人ですよね。

ちなみに過去にこんな記事を書いています。

なぜ仕事をバックレる派遣介護士がこんなにも多いのか?現場放棄する介護職を考えるこんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。 僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業...

「できる、できない」以前に、社会人としても失格な人が多いのが、残念ながら今の介護業界の現実です。

その底上げをするのは、この記事を読んで少しでも「向上しよう」と意欲があるあなたのような介護職なんです。

「できる介護士」は給料が高いのか?

実はここが現在の介護業界の大きな問題の1つでもあると、僕自身は思っています。

介護職として介護業界で働いている人であれば、上記した「できる介護士」の要素はなんとなく分かっていたと思います。

しかし業界的にそのガイドラインは明確な物がありません。

その為「できる介護士」を目指すか目指さないかは、その介護士本人のモチベーションに任せるしか無いのが現在の介護業界のリアルです。

さらに介護施設内や介護現場でいかに「できる介護士」になったとしても、その人の給料は役職に就かない限り変わりません。

介護や医療職以外の一般業界で考えてみましょう。

例えば「営業職」であれば「営業成績」として「できる、できない」は明確に数字に表れます。

例えば「弁護士」であればその「勝率」によって「できる、できない」が表されます。

そのように「数字」としてハッキリ成果が現れるような業種であれば、「できる、できない」は論ずるまでもありませんし、収入や給料も成果によって上がって行くのが普通です。

しかし介護職の様な業種は、その「ハッキリとした成果」が数字で出て来る物ではありません。

【転職】派遣介護士の給料はなぜ高いのか?|派遣介護士の5つの圧倒的メリットこんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。 僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業...

その為「できる、できない」が曖昧なものになり、さらには収入や給料に反映されにくくなるのも当然なのです。

つまり「介護職」において「できる介護士」になっても自分の待遇は変わらない=特に努力する必要が無い、と考える人がいても実は自然な事だと僕は思います。

今年実施された「特定処遇加算制度」は、こういった現状の解決策に少しはなるかと期待されましたが、現段階ではハッキリいってほとんど効果が無いもののようです。

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介護業界が今より成熟して行くためには、「できる介護士になりたい」という明確な指標が業界の仕組みとして必要だと僕は思います。

ただ国の施策を待っているだけではどうにもなりません。

民間経営の有料老人ホームの一部では、職員の評価基準を独自に細分化し「できる介護士」を見える化して、給料に反映させようと努力している所も多くなって来ました。

今後、そのような介護施設や介護現場が増えてくれば、そのような取り組みを怠っている会社や現場は淘汰されていく時代になると僕は思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

仕事をしていく以上「(仕事が)できる人になりたい」と思うのは半ば当然のことです。

しかし介護業界には「できる介護士」の指標や定義、ガイドラインが明確に提示されている訳では無く、非常に曖昧です。

なのでこの機会に、Twitterのフォロワーの皆様の力を借りて独自にその定義を作ってみた、という記事でした。

もう一度「できる介護士の5つの要素」をおさらいすると

できる介護士の定義
  1. 利用者に寄り添う事ができる人
  2. 「知識、技術、経験」を持って現場で活かせる人
  3. 「明るさ、笑顔、責任感」を持てる人
  4. 関わる全ての人と「信頼関係」が築ける人
  5. 利用者だけでなく同僚やチームを大切にできる人

僕自身も今後介護現場で働く時、上記のようなポイントに気を付けながら働き少しでも「できる介護士」に近づきたいと思います。