こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。
現在はきらケアで「派遣夜勤専従介護士」として都内の有料老人ホームで働いています。
僕は介護職に転職するまで、介護医療とは全く無縁の一般社会で自ら起業して会社を経営していました。
僕自身、社会人としての経験から言うと自分の仕事をする以上
「(仕事が)できる人になりたい」
と常に思って来た様に思います。
むしろ仕事をする以上、自分の仕事に関して「向上心」を持って取り組むのは半ば当たり前の事だと思います。
しかし介護業界に転職してみて
「できる介護士」
を目指した僕ですが、世間や業界内で認められている「できる介護士」という指標が実に曖昧なような気がしてなりません。
今日はTwitterでのフォロワーの皆さんの意見を取り入れながら
「できる介護士」
とは何か?
について書いてみようと思います。
「できる介護士」の定義とは?
Twitterでこんな質問をフォロワーの皆さんに投げかけてみました。
仕事をしていく以上「出来る」人間になりたいと思うのは当然な事
皆さんの思う
「出来る介護士」
とは具体的にどんな事が優れている人だと思いますか?
介護、看護職の皆さんにリツイート、コメント頂けると嬉しいです☺️
— ままる@異色の派遣介護士 (@mamaru0911) November 7, 2019
非常に多くの方々からコメント、リツイート、いいねを頂き誠にありがとうございます。
頂いたコメントの中から、いくつか引用させて頂きます。
利用者の変化や気持ちに気づける人♪(´ε`*)
利用者の求めていることを察することができる人(*´▽`*)
現実は、仕事が早かったり覚えるのが早い=出来るになってしまうことが多い気が☺️
でも、ある程度の早さは必要だと思います✨
早くて丁寧なのが最強なんですけどね😉— 愛 (@ai_nanda) November 7, 2019
今ある機能を明日も使えるように
待つことが出来る
待つ時間も有効に使える
普段からの信頼関係あるからこそ
習慣も把握できるんだけど
声かけの 仕方一つでも 名前で呼んでくれる…
たくさん書いてしまったけど
技術もですが人として付き合える人— 花のつぼみ (@6AJKErOCl9slprr) November 7, 2019
うちは訪問介護なので、ご利用者さまの気持ちに寄り添いつつご家族や周りの環境も考慮して動ける人。単独で動かずチームで取り組める人。でしょうか?
— なかいま🌈今を生きるを伝える (@J9cYDHavDtQDfQS) November 7, 2019
当たり前ですがまずは「利用者に寄り添うことができる」介護士ですよね。
介護職である以上、利用者ファーストは当然ですし「できる介護士」の基本の1つだと思います。
・基礎的な介護の技術、知識があり実行することが出来る
・ご入居者様だけでなく周りのスタッフを巻き込みケアを行ったり、修正したり出来る
・介護だけでなく、看護側とも情報交換や連携を大事にする人
・御家族様とも協力して連携しながらケアを考えることが出来る…ですかね?
— 鮭。 (@miu_ne) November 7, 2019
知識・技術があって、それを使って利用者さんの困った事を解決できる人ですね。そこを目指してます。
— カイゴ高卒認定 (@nousagi_kaigo) November 7, 2019
知識、経験豊富
利用者のことも考えながらいかに動けば合理的に業務が遂行することが出来るかですかねうちの施設はこんな人がゴロゴロいて追いつけません
— 介護福祉士BβB (@BBkaikgo) November 7, 2019
技術や知識を持ち合わせた上で、「待てる」「手を出さず我慢出来る」「引き出せる」人が優れていると思います!
勿論役職等により変わってきますが。— Okage (@Okagesan_kaigo) November 7, 2019
「知識」「技術」「経験」を持って、現場で活かせる人。という意見も多く頂きました。
明るさと責任感があれば。
— 介護福祉士 ごろgoro (@56_gorogoro) November 7, 2019
笑顔をできるだけ絶やさない。挫けるときに話せる同僚、上司。
気付きとおかしいと思ったら発言できる勇気を持っている。— はまー (@brimstone_0360) November 7, 2019
笑顔をできるだけ絶やさない。挫けるときに話せる同僚、上司。
気付きとおかしいと思ったら発言できる勇気を持っている。— はまー (@brimstone_0360) November 7, 2019
「明るさ」「笑顔」「責任感」についての言及も多かったです。
介護職と言う人と人が関わる仕事柄、必要な要素の1つですよね。
笑顔をできるだけ絶やさない。挫けるときに話せる同僚、上司。
気付きとおかしいと思ったら発言できる勇気を持っている。— はまー (@brimstone_0360) November 7, 2019
利用者さん、その家族それから同僚から信頼されること
— 熟年介護士 (@rimeiyuri) November 7, 2019
「信頼関係」というワードも目立ちました。
まさに僕がこの記事でも書いた様な内容ですよね。
時間をかけなければならないことには時間をかける
簡単に済むことには時間をかけない時間配分が上手だと
出来る介護士かなと思います。— yoshiyoshi (@yosiyuka11) November 7, 2019
急がせない対応をしても仕事が早い
話を聞ける人— 自費介護福祉士 (@Jl2HN1PZ7dZuyIh) November 7, 2019
利用者の前では決して焦らず、見えないところではテキパキと仕事できる人。
だと思います。
— らりるれけあ (@rarirurecare) November 7, 2019
「時間の使い方」に関しても意見が多かった項目です。
ケアに掛ける時間に関しては、現実的に介護現場では非常に重要な要素になると僕も思います。
利用者さん、その家族それから同僚から信頼されること
— 熟年介護士 (@rimeiyuri) November 7, 2019
感じの良い人
具体的に、同僚にも利用者さんにも、分け隔てなく優しい人ですかね?同僚にできない事は、利用者にもできない!
指導する際のポリシーです— 龍カルロス (@RyuryuCarlos) November 7, 2019
うちは訪問介護なので、ご利用者さまの気持ちに寄り添いつつご家族や周りの環境も考慮して動ける人。単独で動かずチームで取り組める人。でしょうか?
— なかいま🌈今を生きるを伝える (@J9cYDHavDtQDfQS) November 7, 2019
利用者様だけではなく
職員の体調不良に気づける人— ぴゅん trois (@cero47955466) November 7, 2019
こんにちは。
うちはユニット型特養なので細かな目配り、配置、留学生に指示、利用者さんの些細な変化、精神・言動観察・残存機能を活かし手伝ってもらいます。
自分も含め、腰が悪い職員が多いのでフォローに入り、フォローしてもらう。
退勤の時はお互い「ありがとう」です。— Kiyohiko (@IvJwRYNap1uJ3Qw) November 7, 2019
かなり多かった意見が、利用者やそのご家族だけでなく「同僚」「チーム」を大切に出来たり気を配れる人、という意見でした。
僕自身、介護職の中で秀でる事が出来る人は「リーダーシップ」が取れる人であると思っています。
以上、皆さんのご意見をまとめると「できる介護士」の定義とは…
- 利用者に寄り添う事ができる人
- 「知識、技術、経験」を持って現場で活かせる人
- 「明るさ、笑顔、責任感」を持てる人
- 関わる全ての人と「信頼関係」が築ける人
- 利用者だけでなく同僚やチームを大切にできる人
と言う事になります。
これぞまさに「できる介護士」を構成する5つの要素と言えるのではないでしょうか?
この記事を読んでいる介護職の皆さまは、いくつ当てはまりましたか?
「できない」介護士の定義とは?
これはもう書くまでもなく、上記した「できる介護士」の定義の真逆を行っている人ですよね。
ちなみに過去にこんな記事を書いています。
「できる、できない」以前に、社会人としても失格な人が多いのが、残念ながら今の介護業界の現実です。
その底上げをするのは、この記事を読んで少しでも「向上しよう」と意欲があるあなたのような介護職なんです。
「できる介護士」は給料が高いのか?
実はここが現在の介護業界の大きな問題の1つでもあると、僕自身は思っています。
介護職として介護業界で働いている人であれば、上記した「できる介護士」の要素はなんとなく分かっていたと思います。
しかし業界的にそのガイドラインは明確な物がありません。
その為「できる介護士」を目指すか目指さないかは、その介護士本人のモチベーションに任せるしか無いのが現在の介護業界のリアルです。
さらに介護施設内や介護現場でいかに「できる介護士」になったとしても、その人の給料は役職に就かない限り変わりません。
介護や医療職以外の一般業界で考えてみましょう。
例えば「営業職」であれば「営業成績」として「できる、できない」は明確に数字に表れます。
例えば「弁護士」であればその「勝率」によって「できる、できない」が表されます。
そのように「数字」としてハッキリ成果が現れるような業種であれば、「できる、できない」は論ずるまでもありませんし、収入や給料も成果によって上がって行くのが普通です。
しかし介護職の様な業種は、その「ハッキリとした成果」が数字で出て来る物ではありません。
その為「できる、できない」が曖昧なものになり、さらには収入や給料に反映されにくくなるのも当然なのです。
つまり「介護職」において「できる介護士」になっても自分の待遇は変わらない=特に努力する必要が無い、と考える人がいても実は自然な事だと僕は思います。
今年実施された「特定処遇加算制度」は、こういった現状の解決策に少しはなるかと期待されましたが、現段階ではハッキリいってほとんど効果が無いもののようです。
介護業界が今より成熟して行くためには、「できる介護士になりたい」という明確な指標が業界の仕組みとして必要だと僕は思います。
ただ国の施策を待っているだけではどうにもなりません。
民間経営の有料老人ホームの一部では、職員の評価基準を独自に細分化し「できる介護士」を見える化して、給料に反映させようと努力している所も多くなって来ました。
今後、そのような介護施設や介護現場が増えてくれば、そのような取り組みを怠っている会社や現場は淘汰されていく時代になると僕は思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
仕事をしていく以上「(仕事が)できる人になりたい」と思うのは半ば当然のことです。
しかし介護業界には「できる介護士」の指標や定義、ガイドラインが明確に提示されている訳では無く、非常に曖昧です。
なのでこの機会に、Twitterのフォロワーの皆様の力を借りて独自にその定義を作ってみた、という記事でした。
もう一度「できる介護士の5つの要素」をおさらいすると
- 利用者に寄り添う事ができる人
- 「知識、技術、経験」を持って現場で活かせる人
- 「明るさ、笑顔、責任感」を持てる人
- 関わる全ての人と「信頼関係」が築ける人
- 利用者だけでなく同僚やチームを大切にできる人
僕自身も今後介護現場で働く時、上記のようなポイントに気を付けながら働き少しでも「できる介護士」に近づきたいと思います。