こんにちは、現役介護士のさかもと ままる@mamaru0911です。
僕は43歳「無資格・未経験」で異業種から、介護福祉・医療の業界に転職して来ました。
現在はきらケア派遣で「夜勤専従」派遣介護士として都内の有料老人ホームで働いています。
「万年人手不足」「超売り手市場」が依然続く介護業界。
僕のように「無資格」「未経験」でも、異業種から転職を考えている人も多いと思います。
介護職のイメージと言えば「薄給」「低収入」の割に仕事がキツい、というものですが、僕自身実際に介護業界に転職してみて、それらは本当に世間の先入観でしかないと実感しています。
しかし介護業界にいざ転職しようと思うと、いきなり悩むのが「正社員」か「派遣」かという働き方の選択です。
今日は介護業界における「正社員」と「派遣」とで一生涯どのくらい収入に差があるかをシュミレーションしてみたいと思います。
これから介護転職をしよう、と思っている方の参考になれば幸いです。
目次
介護士の収入の現状
正社員介護士の年収
正社員(常勤)介護士の平均年収に関しては、厚生労働省が発表している介護従事者処遇状況等調査結果の中で、詳しくデータ化されています。
297,450円
という事になります。
もちろん有料老人ホームや特別擁護老人ホームなどの介護施設、デイサービスやデイケアのような通所サービス、訪問介護など同じ介護職でも業態が違えば当然給料も違います。
また介護職員処遇改善加算が行われていない事業所もありますので、一概に上の数字が全てでは無いのは当然のことです。
また、介護職全般に言える事ですが近年ベースアップは毎年平均して一万円以上行われている事業所が多いです。
その為年齢、勤続年数によっても月の収入、給与は変わって来ます。
しかし便宜上、この記事の中では
正社員介護士の給料を一律290,000円で計算することにします。
派遣介護士の年収
正社員介護士と比べて、派遣介護士には実は「年収」に関する公のデータはほとんど存在しません。(非常勤介護士に関しては上記のデータの中にあります)
派遣介護士は、介護施設などに直接雇用されている訳では無く「派遣会社」の社員です。
その為民間の派遣会社が、全ての派遣社員の給料を公にする必要が無い事や、派遣介護士の多様な働き方によっても収入は変わって来るからです。
同じ派遣介護士でも
- 日勤のみ
- 日勤+夜勤のフルタイム
- 夜勤専従
など働き方は実に様々です。
ちなみに僕自身は「夜勤専従介護士」と日勤パート介護士のWワークで月収40万円以上稼いでいます。
地域や働き方よっても違いが出る「派遣介護士」の月収ですが、この記事の中では都内の「夜勤専従」介護士の日給相場27,000円を月に10日ほど働いたという計算で平均値とします。
派遣介護士の平均月収27,0000円ということになります。
介護士の生涯収入
正社員介護士の生涯収入
正社員介護士の平均月収を290,000円とすると、年収は3,480,000円ボーナスを3ヶ月分と仮定するとプラスで870,000円ですから合計すると年収は
4,350,000円
と言う事になります。
なんだか結構多い様に思いますが、あくまでもざっくりした「額面」年収です。
手取りにすると都内で生活していくには一般的な収入になるでしょう。
この4,350,000円を仮に30歳の時に介護職に転職して、定年の65歳まで貰い続けたとします。
4,350,000円×35年=152,250,000円
正社員(常勤)介護士になると、ざっくり1億5千万円程度生涯で稼ぐ事が出来るんですね。
サラリーマンの生涯賃金が2億円というのは、皆さんもどこかで聞いた事があると思います。
それに比べると、介護職であっても実は意外と稼げるような気がするのは僕だけでは無いはずです。
ちなみに政府は「10年以上同一事業所に勤務する介護福祉士の給料に対して月額8万円程度の給与を加算する」という動きもあります。
さらに事業所によっては当然「退職金」を設けている所もあります。
1億5千万円というのはあくまでも「目安」であり、もちろんそれ以下の人もいると思いますが、今後の介護業界の世間的な需要を考えれば、それ以上稼げる人も多いのでは無いか?と僕は思っています。
派遣介護士の生涯収入
一方「派遣介護士」の生涯収入はどうでしょうか?
平均年収を3,240,000円とすると、35年勤務した場合
3,240,000円×35年=113,400,000円
およそ1億1千万円の生涯賃金になります。
派遣介護士の場合、勤務する介護現場や働き方によって大きく収入は変わります。
今の所、政府や国よる「賃上げの新加算」などは、派遣介護士に対しては行う予定はありません。
そう言う意味でも「派遣介護士」は「正社員介護士」よりも不利な条件の様に見えます。
しかし一見不利に見える「派遣介護士」にも、実は大きなメリットが沢山あるのです。
派遣介護士のメリット
時間コストを考える
一見すると、正社員介護士と比べて派遣介護士は、収入が低い様に思えます。
しかし「時間コスト」を考えると、圧倒的に「派遣介護士」の方が有利になります。
正社員(常勤)介護士になると、もちろん生活はその仕事中心になります。
正社員介護士は、利用者さんのケアはもちろん介護施設内で起こりえるレクリエーションやイベント、さらには各種委員会など様々な「業務」を行う必要があります。
しかし「派遣介護士」であれば、決まった時間の勤務以外に拘束されることは全くありません。
そう考えると、介護士以外の時間を違う仕事に当てたり、趣味の時間にしたり、子育ての時間にしたり、様々な使い方が可能になります。
そう言った意味では、給料の差以上にメリットを受ける「派遣介護士」という働き方もアリだと僕は思います。
派遣夜勤専従介護士の最大のメリット
僕は介護業界に転職して来てから、もうすぐ丸三年になりますが「派遣夜勤専従」という働き方で「看護助手」と「介護士」の両方を経験しました。
派遣夜勤専従の最大のメリットは、その時間コストの最適化です。
通常「夜勤専従介護士」の勤務時間は17:00から翌朝10:00までの16時間というスタイルが多いです。(事業所によって前後にズレる場合もあります)
僕自身そうでしたが、夜勤専従で働き始めた当初は「入り」である17:00までになるべく体力を温存する為にギリギリまで寝ていましたし、仕事が終わった10:00からは家にまっすぐ帰って爆睡する、を繰り返していました。
しかし夜勤専従の仕事も、2カ月、3ヶ月と続けていくと仕事内容も覚え体力的にも楽になってきました。
そうすると「入り」の前の昼間の時間と「明け」のあとの丸一日を違う仕事や用事に自由に使える事に気がつきました。
夜勤専従の仕事の場合、労働基準法の関係もあってマックスで働いても月に11回か12回しか出勤出来ません。
一回の出勤で「2日分」の仕事をする夜勤専従ですから当たり前の話ですよね。
仮に月に10回と派遣会社に希望を出せば、月に20日働く事になります。
すると実に月の休日は10日になります。
日々の残業も無く、月に10日も休日がありながら、先に書いた正社員との月収、給料の差は僅かです。
この差をどう受け取るかは、個人のライフスタイルに大きくよると思います。
正社員か派遣かで迷った時は?
自分のライフスタイルを考える
介護職に異業種から転職を考えた場合、最初に悩むのは「正社員」か「派遣」かどちらの働き方をするか?という点です。
現在「万年人手不足」「超売り手市場」の介護業界では、そのどちらでも働く我々「労働者側」が選択出来る境遇にあるからです。
ハッキリ言って介護職に転職する場合「正社員」が良い「派遣」が良いとはどちらも言い切れません。
自分の年齢や将来のビジョンなどによって、正社員が合っているか派遣が合っているか変わってくるからです。
介護業界に転職するからには、仕事に困る事はありません。
じっくりと自分の将来設計を考え、ライフプランを立ててから介護職でどのように働くのがベストか考えるのが得策だと僕は思います。
未経験の介護転職は求人会社に登録するべき
僕の様に「無資格」「未経験」で介護職に転職する様な人は、介護施設が直接出している求人をハローワーク等で見つけて転職するのは、絶対に辞めた方が良いと思います。
僕が働くきらケア派遣のような介護求人会社は、多くの介護施設とのパイプを持っています。
中には「あそこの施設はホーム長が厳しい人だ」とか「あそこは介護職員どうしが仲が悪い」「あそこの施設は暴力的な利用者さんがいる」など、豊富な内部情報を踏まえて、理想的な職場を提案してくれます。
介護業界に転職する際は、必ず介護求人会社を利用することが成功の秘訣です。
https://www.kaigoshibaby.com/entry/consultant
まとめ
- 正社員介護士=1億5千万円
- 派遣介護士=1億1千万円
数字上は派遣介護士が下回っていますが、勤務年数や取得資格、働き方などでも違って来ますし、派遣介護士ならではの「時間コスト」も考えれば、人によってどちらが良いかは一概には言えません。
また介護業界に転職する際は、個別にコンサルタントが付く様な「優良な」介護求人会社に登録することが必要です。
僕が働くきらケア派遣では、正社員(常勤)介護士希望の方と派遣介護士希望の方とでは窓口が違います。
それだけ密できめ細かいフォローをしてくれる優良介護求人会社です。
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「薄給」「低収入」というイメージが強い介護業界ですが、この先の日本では最も必要とされる成長産業です。
介護業界への転職は、今がチャンスだと僕は思います。
この記事をご覧の方の介護転職が、成功することを心から願っています。