43歳の時に、自身が経営した会社を辞め「無資格」「未経験」で派遣介護士に転職した僕ですが、早いもので介護業界に来てもうすぐ丸三年が経ちます。
「低収入」「薄給」の割に仕事がキツい
そんなイメージが強い介護職ですが、僕自身介護職だけで月収40万円程度は安定して稼ぎ続けています。
今日は「介護職に転職したいけれど、介護業界って低収入なんでしょ?」と思っている方に、実際に「無資格」「未経験」で転職した僕が、それなりの「高収入」を稼ぎ続けている秘訣と具体的な方法をお伝えしようと思います。
目次
介護職は本当に「低収入」なのか?
介護士の収入は年々上がっている
常勤(正社員)介護士の給料は、ここ数年平均すると毎年1万円程度ずつ上がっています。
参考:厚生労働省発表平成30年度介護従事者処遇状況等調査の概要
これは政府の施策として「介護士の人材不足に対処する」目的の一つ介護職員処遇改善加算の効果の現れと言って良いでしょう。
また政府は勤続10年以上の介護福祉士の給料を月額8万円上げる施策も行う予定です。
この金額は一旦介護事業所に入るお金なので、そのまま介護福祉士の給料に全てが反映されるかどうかは、事業所によって変わると思われますが「低収入」「薄給」のイメージである「介護士」「介護職」「介護業界」での手取り収入、給料は少ないながらも確実に上がって来ている、というのが現在の社会の実情なのです。
一般社会での給料ベースアップを考える
一方で「介護業界」以外の一般の業界では、果たして毎年の給料アップ(ベースアップ)のペースはいかがな物でしょうか?
政府は「成功している」と豪語している「アベノミクス」の恩恵を受けているのは大部分は大手企業の一部の人々です。
実際に自分の給料がここ数年毎年上がり続けている、という人はかなり少数派では無いでしょうか?
介護業界は実はここ数年、確実にベースアップを果たしている日本では「稀な」成長業界なのです。
介護転職で高収入を得る具体的な方法
介護業界で高収入を得る方法
上記で書いた様に、全体的に見ると介護業界での給料、収入は上がってきています。
しかしここが現在の介護業界の悪しき部分なのですが、どこの介護事業所で働いても、その恩恵は受けられる訳では無い、ということです。
介護業界は、世間のイメージ通り「ブラック」な介護事業所も確実に存在します。
介護業界で「高収入」を得るには、まず「ブラックではないホワイトな現場」で働く事につきます。
無資格未経験でも高収入が得られる
介護業界では、僕自身がそうであったように「無資格」「未経験」からでも仕事をすることが出来ます。
しかしその中で「高収入」を得るとなると、その「働き方」や「働く場所」を良く考える必要があります。
逆に言えば「働き方」や「働く場所」を良く選ぶ事によって「無資格」「未経験」での介護転職でも「高収入」を得る事は可能なのです。
介護転職して今すぐ高収入を得る方法
派遣介護士として働くという選択肢
一般の業界では
正社員>派遣社員
という図式が一般的だと思います。
正規雇用に比べ非正規雇用である「派遣社員」は、不安定で薄給なイメージが強いですよね?
しかし圧倒的な人手不足である介護業界では、この図式にねじれが生じています。
こと介護業界においては、派遣社員の方が正社員に比べて収入が多く、給料が高い傾向にあるのです。
介護業界で最も高収入な働き方は?
「派遣夜勤専従」という働き方は、介護業界で最も単価が高い「高収入」が得られる働き方です。
介護業界は「無資格」「未経験」でも働く事が出来る業界ですが、介護職の入門的な資格である「介護職員初任者研修」を取得する事によって、選べる仕事の幅は大きく広がります。
介護職員初任者研修の資格を取ってしまえば、介護業界での仕事は選びたい放題です。
多くの介護施設で「夜勤専従」介護士は求められています。
特に介護士の求人需要が多い首都圏では、一回の夜勤で35,000円や38,000円といった「超高収入」な求人案件も存在します。
これは看護師の国家資格保持者と同等レベルの単価なので、いかに現在「介護士」の需要が多いかが分かる数字だと思います。
夜勤専従介護士で稼ぎまくる強者達
どこの業界にも「強者」は存在します。
実際に介護現場で僕が出会った「派遣介護士」の中には、二箇所の派遣会社に登録して同時に二つの介護現場で「派遣夜勤専従」介護士として働き、あり得ない高収入を得ている人もいました。
この方法は「労働基準法」に反する行為であり、自身の身体的にも決して良いものではないので、真似する事は御法度ですがこのような稼ぎ方をする人も実在するのが、現在の介護業界のリアルなのです。
介護職で「安定」を選ぶ働き方
介護職で「正社員」も悪く無い
短期的に「高収入」を得られる働き方が「派遣介護士」ならば、安定して細く長く穏やかに働く方法も介護業界にはあります。
一般の業界で僕の様な40代男性が「正社員」になろうと思うと、大変な苦労が予想されますが、万年人手不足の介護業界では正社員になること自体は非常にハードルが低いと言えます。
介護職は「キャリア」の職業でもあります。
介護業界は一つの現場で安定して穏やかに働くのにも、実は向いている業界なのです。
正社員介護士への転職の今後
僕自身、生まれて初めて介護派遣会社に登録に言った時、初めて勧められたのは「正社員」の求人案件でした。
現在の介護業界では「派遣」で働くより「正社員」として働く人を求めています。
しかいこの「超売り手市場」も、実はそう長く続かないかも知れません。
重ねて言いますが「今現在」は介護業界で「正社員」になることは難しい事ではありません。
今のうちに「正社員」への転職をしてしまうのも、実は得策なのでは無いかと僕自身は思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
僕自身「介護業界」のイメージは「薄給」「低収入」だと思っていました。
しかし実際に介護業界に転職して、丸三年間働いた結果「必ずしも介護業界は低収入では無い」という結論に達しています。
どこの業界でも言える事でが、働く自分の身は「ひとつ」です。
その貴重なリソースを、最もパフォーマンスが高い場所に置く事こそ、転職での成功を掴む秘訣では無いかと僕自身は思っています。
介護転職=給料が安い
では決してありません。
介護転職に興味がる人は、是非ご自身の「働き方」「働く場所」を今一度熟考して頂きたいと思います。
介護業界は世間のイメージとは違って、それほど悪い物ではありません。
是非あなたの力を、日本の介護業界の為に生かして欲しいと思います。